「sansuiさん、6番窓口にどうぞ」
「あ、sansuiです。うちのミクの様子を見に来たんですが……」
「初音ミク○○○○○○号さんですね。まことに申し訳ありませんが、現在は面会謝絶の状態となっております。ご足労いただいたのにすみませんが……」
「何ですって?僕はオーナーなんですよ。それが何で会えないんですか?」
「あの……。こんなことは申し上げにくいんですが、sansuiさんはこれまで相当、初音ミク○○○○○○号さんの喉を酷使してきましたね。まるで楽器みたいに使ったり、果てはノイズまでやらせたりしてますよね。歌詞のある曲の方が少ないじゃないですか。そんなことをやれば、心身に異常を来たすのも当たり前ですよ」
「ええええ、ミクが病気になったのは僕のせいだって言うんですか?」
「そうですよ。初音ミクといえば、日本中で大人気のヴァーチャル歌姫。ネットのアイドルじゃないですか。『みくみくにしてあげる』とか『メルト』のような明るくて健康的な曲を歌わせるのが当然ですよ」
「で、でも、うちのミクは僕の曲で喜んでいましたよ」
「それがあなたの思い上がりなんですよ。あんなことされて、うれしいわけないでしょ?」
「う、嘘だ、そんなことがあるわけ……」
「とにかく、今日はお引取りください」
「嫌だ、ミクを出せ!もう連れて帰る!」
(ガッシャンという音)
「おい、こいつをつまみ出せ!」
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