美しさが 引き立つなら
まだ晒していよう
霜にふられ
冷えきった 君は白菊の花


夢が終わり
朝焼け萌えて
目を醒ます
やわい心をつんざくような
寒さにおそわれて

この霜がおりていて
きみの柔肌 かくしていた
その悲劇に咲いている
君こそ まさに美しい


私はそれを たおればいい
でもその白い肌は
初霜の
羽織りがとてもよく似合う


君は白菊
この冬に咲き誇る
この苦しみの中でも
凛として立つ

この袖で あたためたい
でもそれをためらう
じらしてみせたら
君はどんな顔をする


美しさが 引き立つなら
まだ見つめていよう
冬の朝
凛と咲く 君は白菊の花

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

白菊の君

百人一首で好きな歌をイメージしました、凡河内躬恒の一首です

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投稿日:2010/02/02 01:40:28

文字数:284文字

カテゴリ:歌詞

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