[ down town ]

知らない街で降ろしたタクシーは去ってって

壊れかけの街灯は宛もない夜を照らして

曇っていたはずの時間は確かに

動いていた僕の知らない場所へと

消えそうだ凍えそうだ

止まっていた努力と理想の狭間で今も

曖昧な君の声も薄れゆく暗昧な問いも

全部全部気のせいじゃないの

街並みは暗いまんま

ブレーキする日々追い越して

何もないはずの今日に

君が消えた

知らない街で過った偽りのメッセージ

壊れかけのラジコンは歪に唸っていて

曇りのち晴れを信じてここまで

ユラユラ揺れ動く世界の中で

ここにいる私はここにいるはずなんだ

消えそうで溶けそうで

変わったのは周りや君じゃない

私が止まっていただけで

まだまだその時じゃないから

ずっと待っていたいんだ君をここで

ぎゅっと抱き寄せてよ溶かして透過して

その狭間で

曖昧な君の声も薄れゆく暗昧な問いも

全部全部気のせいにしたいの

街並みは暗いまんま

ブレーキする日々追い越して

何もないはずの今日に

君が消えた