「ねえ、生活はたまに残酷過ぎるよね」
窓辺から君が飛び出さぬように手を繋いだ
晴れが続いて洗濯物はすぐ乾いたけど
明日は雨かと疑うことが癖になった

寒空はとっくに終わってて
カサブタは知らずに剥がれた
春一番が吹く深夜2時頃に
僕らの憂いもゴミに出して

ああ、要らぬ物全部ほっぽって
風のように生きたら
許せなかったこともすべて
笑えるような気がして
「これでいいよ」
「なにかちがうよ」
それから君は出て行くよって
わからないけど
春は僕につられて泣いた

まあ後悔は誰にでもあるんだろうけど
だからって僕らが忘れられるかは別の話で
夜のコンビニで互いに好きなアイスを買って
待ちきれないで食べながら帰る、春

すれ違いと少しの嘘を混ぜ
出来上がる部屋のレイアウト
君はまた嘘をつこうとしている
君のクセが頬に現れた

ああ、そして今君が遠のいて
夢のように思っても
冷え切った目の君が溶けて
部屋の中一人目が覚める
「わからないよ」
「わかるわけないよ」
どうせ僕らはこのままだって
わからせてくれよ
僕だけまだこの部屋で洗濯物を畳んでいる

ああ、春風が君を引っ張って
声が遠く離れても
僕らはきっと幸せになれるよと
約束をした
「これでいいね」
「これでいいよ」
街から君が去った三月
とても綺麗な春一番が吹いた
涙もすぐ乾く、君の頬から

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

春一番がそれを乾かした

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投稿日:2025/02/22 00:07:02

文字数:575文字

カテゴリ:歌詞

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