「お疲れ様でしたー」
『お疲れ様です!』
「にしてもこないだの撮影…ふふふ」
『俺は台本通りにしただけですってば…マスターに言ってくださいよ』
「俺メイコさん欠乏症で死にます、だっけ〜〜〜〜??」
『もうやめてくださいってば…』
ぐぅぅ、とでもいうかのような拗ね顏だ
さらに赤面で下を向くという行為がまた可愛い
『な、なんか文句あるんですか』
「ううんー何も?」
『めっちゃ嬉しそうじゃないですか』
「えー、そうかなー?」
今日の日付は12/24
一人っきりじゃ都内は歩きにくいはずだ
『あ、今日これから雪の予報…』
「えっ本当!?」
『去年みたいになったらどうするんですか…雪かきやら電車が止まるやら大変どころじゃなかったですよ』
「まあそうだけどー…」
イブに雪だなんてなんかロマンチックじゃない?と口にしてみる
『そ、そうですけど…大体、一緒に見る人もいないですし、独り身ですから』
「今日私暇なんだよねーこのあと」
このかわいい年下に精一杯の意地悪を仕掛ける
さっきの演技みたいな素振りは普段まるで見せない彼だからこそ、その答えが気になるのだ
『な、なら…一緒にイルミネーションでも見に行きますか?』
「いいよー!」
この隠し切れていない赤がちらちら見え隠れする風景だけでもドキドキしてしまうのは内緒にしておこう
いつも渡される台本の雰囲気(シチュエーション)とはまるで離れているけれど
それでもアドリブで紡いでいけばいい
「ほらほら、早くしないとイルミネーションが逃げちゃうよー!」
『イルミネーションは逃げませんから』
「へへーっ、カイトよくわかってるね!」
『…手、寒いでしょう?ほら』
差し出された手に、今日自分が手袋を忘れていたことに気づく
遠慮なくその手を借りることにする
『イルミネーション、見に行くんですよね?』
「ええ、もちろん」
『…カップル、一杯いますね』
「そうね」
密かに二人で繋いだ手を、もう離さないとでも言うかのように強く握って
その瞬間、今日一度も合わなかった目がまっすぐに合う
互いにしばらく見つめあって、少し笑って
そんな演技、もう腐るほど演っているのに、そんなの忘れるくらいに心臓の鼓動が近付いて
周りのカップルと比べたらそれはとてもぎこちないかもしれない
だけど、それでもそんなの気にしないくらい熱くて
「あっ、クリスマスといえばケーキにチキン!」
『ファ○チキですね』
「そこはせめて夢を持ってケン○ッキーでしょww」
『噂をすればあそこにわざわざ外に出てまでチキンを売ろうとする○ンタッキーの店が』
「入る?入るよね??入ろう??」
『そういうのは大丈夫ですよ』
少し強い力で引き寄せられる
そんなことにさえいちいちドキドキしてしまう
『後でもっといい店、奢りますから』
「さすがにそれは申し訳ないわ」
『今日はクリスマスですよ?』
━━━少しは俺に頼ってください、って
さっきまでとはまるで違う、男の人の顔つきで少し微笑んで言うから
「わかったわよ」
『…メイコさん可愛い』
「やけに嬉しそうね」
『バレちゃいましたか?』
今までで一番、気取らない笑顔で
ああ、本当に心臓持たないから…
「…そういうカイトも嫌いじゃないかも」
『何か言いました?』
「ううん、なんでもない。」
ひやっ
首元に冷たい感触が伝う
「雪だ…!」
『確かにこれくらいなら、ロマンチックですね』
「でしょでしょー??」
『あ、メイコさん…』
「ん…ッ……!?」
『メリークリスマスってことで』
私の困る顔を見るのがどうやらこいつは好きらしい
悪趣味め、あとで仕返ししてやる
…普段はあんなこと絶対しないくせに。
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