「なっ…、によ……、それ…!?」
帯人の右目の包帯の奥にあったものは……、
左目の深い紫色とは明らかに違う、燃える様に紅い瞳だった。
「…驚いた?」
「………………」
グミは震える唇で言葉を紡いだ。
「…き……っ…」
「きれーーーーーいっ!!!」
唐突にグミが帯人に飛びついた。
「な…っ、グミっ…」
「動かないで!!」
そう言う前にグミは飛びついて押し倒した。
グミは帯人の顔を両手に挟み、嘗め回す様に帯人の瞳を除いた。
「きれー……(´∀`*///」
「離っ……し…って、ちょっ、胸!!胸当たってる!」
帯人の必死の抵抗を意にも介さずグミは帯人の瞳をキラキラした笑顔で見ている。
体にべったりと張り付いたグミにだんだん帯人は顔を赤くし始めた。
「ぐ……っ、」
苦しそうに帯人は身をよじったが両手で顔を挟まれた状態では思う様に動けない。
30秒ほどグミに見つめられた帯人の表情がだんだんと冷めたモノに変わってきた。
「グミ」
「…っ!」
帯人がグミの髪の毛に優しく手を差し入れてきた。
いつの間にかグミの腰に帯人の手が回っている。
「ちょっ、やだっ腰なんか掴まないでよ!」
「自分から乗ってきたくせに抵抗する訳?」
ふと我に返って今の自分の状況を確認してみたグミは衝撃的な程びっくりしてしまった。
自分が今日初めて知り合った男子の上に乗っかってるとか…。
しかもこの場所はあろうことか学校の屋上だ。誰かがもし来たら大変なことになる。
見ると帯人がグミの様子を見てとても愉快そうに笑っていた。
「離し……、やっ!」
帯人がグミの太股をいきなり触ってきて思わず声が洩れてしまった。
「ふ…」
「な…何よ!?」
涙目になりながらグミは帯人に向かって叫んだ。
「グミって以外とエロいんだね?」
「――――――っ!!?」
グミの顔が熟れたトマトの様に真っ赤になった。
「離してっっ!!」
グミは帯人を突き飛ばし、屋上から逃げる様に走り去った。
「ふふ…」
帯人が不敵な笑みを浮かべて薄く笑った。
「…見つけた」
これからグミに予想だにしないことが起きるとはまだ知る由もなかった。
コメント1
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ご意見・ご感想
弥生
ご意見・ご感想
いつも読ませていただいてます^^*
この二人の組み合わせって珍しい感じがします…
帯人もGUMIも好きなので嬉しいです!!
続き楽しみにしてます!!
でわでわ(・ω・)ノ
2010/06/24 06:48:31
美月
メッセージありがとうございます!!!
(≧∇≦*)/
ま…まさかあんなのを読んで下さっている方がいらっしゃるとは……!
これからもちまちま更新してくんでよろしくです(^∀^)ノ
2010/06/24 07:08:34