小さなころのお友達
トルソーみたいな女の子
宝石箱の真ん中で
くるくるくるくる踊ってる

「さあさ、早く!ネジをまわせ!」
オルゴールの音にあわせて
まわるまわる白のドレス
まるで優雅な薔薇のよう

物置部屋の片隅
楽しげな音楽に
歌い踊り手を叩き
二人で笑いあうの

私の大事なお友達
冷たい肌に硝子の眼
宝石箱に住んでいる
トルソーみたいな女の子

あれから年月は過ぎ
不意に見つけた宝石箱
蘇ってくる記憶
けれど、中には誰も居ない?

「此処にいたの?お母さん」
声をかけた私の子
『女の子』にそっくりな……
ああ、そこにいるじゃない

貴方に会いたかったの
また一緒に踊りましょ
どうしたの、その腕は?
貴方にはいらないでしょう

「ああああぁああぁぁああああ!!」

部屋の隅に転がった
トルソーみたいなお人形
小さな腕に潰されて
粉々に砕け散った

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

宝石箱の女の子

キラキラしていて、どこか狂った思い出と。侵食された現実の夢。
正しい過去は塵と消え、壊れた悪夢が正義になる。


あ、すいません言ってみたかっただけです(・ω・)
要するに、お母さんの思い出話です。スパイスに一握りのホラーを混ぜて。

閲覧数:712

投稿日:2008/08/15 11:28:09

文字数:379文字

カテゴリ:歌詞

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