自己中だって思われてもいい。
誰になんと思われても、自分の進みたい道を進む。
それが私のスタイル。



私の趣味は、人とは少し変わってる。
その趣味は、私の服装によく現れる。
制服一つにしてもそう。
薔薇のカチューシャ、レース付きのリボン、ふわふわのスカート、服全体に施されたフリル。
私は、ゴスロリスタイルが大好きだ。
普通とは違って、ルールに縛られない服装・・・というところが気に入ったのかもしれない。
スカートをふわふわさせるためにパニエやドロワーズを何枚も履くのは大変だけれど。
私の学校は制服アレンジが自由だから、皆リボンの色を替えたりなどのことはしている。それでも、私のスタイルは校内で一番目立っていた。
ゴスロリ趣味は、周りの人たちはよく思っていないようだった。陰口が聞こえてくることもあったし、お小遣いでドレスを買う私を見て親は呆れた顔をしていた。
でもそれでも構わない。私は、自分の道を進む。
人間、やりたいことをやらないとつまらないじゃない。
他人を寄せ付けず、こんな調子で今まで私は人生を歩み続けた。
それなのに。
どうして私は、見知らぬ男の子に呼び出されているんだろう。




私にはなにも覚えが無い。
ただ、朝学校に来たら靴箱(装飾済)に、『放課後、1人で校舎裏に来てください。2-2 鏡音レン」と書かれた手紙が入れてあった。
・・・『1人で』なんて言わなくてもいつも1人なんだけど。
この『鏡音レン』が誰かは分からない。学年は1つ下で、名前からすると・・・男の子みたい。
だめ、全然知らない人だ。
レースとフリルで装飾された私の思考回路はとりあえず、「会ってみてから」の結論に達した。
それにしても、なんで呼び出す場所を校舎裏にするかなぁ。あそこ汚いから嫌。靴が汚れる。
放課後手紙を眺めながら校舎裏で待っていると、『鏡音レン』は来た。
私を呼び出すなんてどんな頭のおかしい人だろうと思っていたけれど、意外と普通の人だった。
2年生の校章のついた制服。背はそれほど高くない人だった。
顔は・・・なかなかの部類?そういったことは私はよく分からない。
「あっ、来てくれたんですね!!」
「それは・・・まぁ、呼ばれたんだから。何か私に用事?」
よく分からないけどレン君(年下だからこの呼び方でいいや)は嬉しそうな顔をしている。
どうでもいいから早く帰りたいんだけどなぁ。こんなトコにいないで、秘密のお店で新作のドレス見に行きたい。
「あ、はい!えっと・・・ですね・・・」









「俺、先輩のことずっと可愛いなって思ってました。良かったら付き合って下さい!!」









ん?
今何か言った?
「えーっと、レン君?」
「はい。」
「2年生の間ではそういった罰告白が流行ってるの?」
「なっ・・・!罰告白じゃないですよ!!本気で言ってるんです。」
・・・。
ええええええええええええええええええええ(´д`;えええええええええええええええええええええ
いや何この展開?!この少年はゴスロリ少女に告白して何のつもりなの?!
当たり前だけど彼氏なんかいたことないよ!?
「あの、先輩、そのリアクションだと彼氏いたこと無さそうですよね。」
心読まれたー☆
「いや、あの、そりゃ無いんだけどっ!レン君私と付き合ってもなにもいいこと無いよ?『お前趣味悪っ』くらい思われちゃうよ?」
私の辞書は欠陥辞書。『愛』だの『恋』だのといった言葉は入っていない。
当然、こんな状況には慣れていない。
「別にいいんです!俺は先輩とちょっとでも一緒にいれたら・・・」

おおう。
どうするんだ私。
赤面する年下好青年と、どうしていいか分からずただ立ち尽くすゴスロリへタレ女(私のことだよ畜生)
目の前に差し出された手を取るか、取らないか。
少し迷って、決めた。





私は彼の手をとった。





自分の手に私のレースの手袋の感触を感じたレン君は、驚いて顔を上げた。
「ま、まぁ・・・よろしくお願い・・・します。」
自分には縁の無いことだと思っていたけれど。
どうせレン君は私に愛想尽かせてすぐ別れようとするんだから、その間だけ。
レン君は、眩しいくらいの笑顔を私に見せた。
「はい!よろしくお願いします!!」

















これが、私の怒涛の日々の、始まりの日だった。


ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

【ヒロイン自由】●●●●な私と、恋した君。1

個人ページでは、一応この小説を連載していこうかなーと思います。
ちなみにコレ、ヒロインは自由です。
ミクちゃんでもリンちゃんでもルカ姉様でも、そして貴方でも。
ヒロインの名前は出さない方向でいくので、妄想しながら遊んじゃってください^^
タイトルの●●●●は、「ゴスロリ」のつもりで書きましたが、これも好きな言葉を入れちゃってください。
めありはゴスロリ衣装を着ていた時代があったので、そのころの経験を元に書きました。
そりゃあ、こんな恋はありませんでしたけどっ・・・!
この小説は、夢小説に近い小説ですので、是非貴方の友人も誘って読んでみてはいかがですか?
感想&批評、お待ちしております。

閲覧数:135

投稿日:2011/01/27 23:11:10

文字数:1,809文字

カテゴリ:小説

  • コメント2

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  • 幸@お仕事募集

    幸@お仕事募集

    ご意見・ご感想

    一瞬めーちゃんのかとww(←馬鹿
    私の中ではめーちゃんとおもってよむのだっ

    そしてなんで?なんで絵もうまいくせに((殴 文章まで、文章までっ!!神☆降臨!!みたいなふうにっ!!なっているんだああああ!!うわあああああ

    でもゴスロリいいですねぇ・・・。私お金がなくて買えないよぅ・・・。

    2011/01/29 11:05:22

    • めあり@人生何があるか分かんないね

      めあり@人生何があるか分かんないね

      そんなこと言ってたら私はゼガルちゃんに当てはめつつ書くよ^皿^
      これが私だったら毎日鼻血まみれよ^^;

      え、紙降臨?うんうん分かるそうだよねー(←
      絵上手くなんかないぉー。イラリク知り合いから受けてもks絵しか描けない僕がいる・・・っ!

      ドレスはもう友達にあげちゃった。。。
      もうちょい早かったらゼガルちゃんに送ったのに。
      サイズ合わないと思うけど。きっとでかいと思う^^;

      2011/01/30 22:24:42

  • くらびー

    くらびー

    ご意見・ご感想

    うほおおおれええええええええん!!!
    …この後の展開が楽しみです(*´Д`)

    コラボ外ですがコメントさせて頂きました。ゴスロリっていいっすね…!

    2011/01/28 05:29:36

    • めあり@人生何があるか分かんないね

      めあり@人生何があるか分かんないね

      もうコラボ外でもなんでもコメントしていただければ、めありは大気圏突き破って飛べます!
      レン廃の僕としてはなんて俺得な小説!(←
      今後も見守ってやってください^^

      2011/01/30 22:16:14

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