聞いて下さい!
最近、レン君がかまってくれないのですー!
この私リンちゃんが、「レーンッ!遊ぼっ!」と言っても「今忙しい」って冷たく断られるし、「レン大好きだよ!」って言っても「あ、そう」と華麗にスルーされるし、リンちゃんがレン君の事をぎゅーってすると露骨に嫌そうな顔をするし、ずぅぅっとゲーム機に目を向けっぱで、リンと目があったのももう一カ月前なのですよ。。
そもそも、最近会話さえまともに続かないし…。
レンってば、ぜぇぇったいにリンとの会話、意図的に終わらせてる!
いつの間にか、一人称も「僕」から「俺」に変わってるしさ…。
昔はもっと、もっと、優しくて、一緒に遊んでくれて、好きって言ってくれて、ぎゅーってしてくれて、目を見て話してくれたのに…。
レン、知らない人になっちゃたみたい……。
―――――嫌だよ、そんなの。
【思春期ですから 1 】
「レンー、レーンー、ねぇ、レンってば!」
「…五月蠅いなぁ、何?」
視線はゲーム機のままで答えるレン。
「かまってよー暇なのー」
「…子供じゃないんだから、一人で遊べば」
「14歳ってまだ子供でしょ?」
「大人だよ。電車だってバスだってもう大人料金だし」
「そういう意味じゃなくて…!」
「じゃあどういう意味?」
レンはゲーム機に目を向けたまま。
「~~っ!…もう、いい!」
レンは理屈っぽくもなった。あたしがそういうの弱いの知ってるくせに、わざとそういう事言ってくる。
昔は、こんな意地悪じゃなかったのに…。
せめて視線くらい合わせてくれたっていいじゃない…。
そんな事を考えてたら、自然と涙が溢れてきた。
でも、ゲーム機を見ているレンが気づくはずもなく。
そんな事実が突き刺さって、更に涙が零れ落ちる。
なんだか、急に虚しくなって、あたしは居間を後にした。
「ミクちゃん…、居る?」
そう言ってあたしが訪れたのはミクちゃんの部屋。
「あれ?リンちゃんどしたの?浮かない顔して」
宿題をしていたらしいミクちゃんは椅子で床を滑って、あたしの前までくる。
ミクちゃんに勧められてあたしはベットの淵に腰掛けた。
「―――――――と、言う事で、最近レンが変わっちゃったみたいなの…。」
あたしが長々と思っていたことをぶちまけると、ミクちゃんは「うーん…」と少し考え込んで、
「つまり、リンちゃんはどうしたいのかな?」
と、優しく問いかけてきてくれた。
あたしは…、あたしは……、、
「このままじゃ嫌だよ!レンと、前みたいに仲良くしたい!」
そうあたしが言うと、ミクちゃんはふわりと笑って、あたしの頭を撫でながら、
「うん。そうだよね。――でも、レン君は…、、思春期、だからなぁー…」
笑顔がちょっと困った風になる。
でも、思春期って言われても…。
「じゃ、じゃあ!…あたしはどうすればいいの?」
「とりあえず…、レン君とちゃんと話し合うのが一番の解決方法、かな」
レンと話し合う…出来るのかな…。
…うーん、やってみる、しかないよね?
「ありがとう!ミクちゃん!」
あたしはそう言って部屋を後にした。
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