蒼い玉座
拒絶する壁
凍て付く床
静まり返る
白い女
薄く微笑み
光は射さず
動かない

いつから此処にいるんだろう
床に映る僕 ― カレ ― は揺らぐ

好きな花があったんだ
色は忘れてしまったけれど
好きな歌があったんだ
音は思い出せないけれど


割れた鏡
集める破片
滲む朱
痛みはない
無機の瞳
瞬きもせず
一つ足りない
痛いのは、

いつまで此処にいるんだろう
欠片が映す彼 ― ボク ― は滲む


好きな花があったんだ
君の髪に飾った花
好きな歌があったんだ
君と共に奏でた歌
優しい場所があったんだ
君と過ごしてきた場所
優しい笑みがあったんだ
君が僕にくれた笑み


優しい場所があったんだ
名前は忘れてしまったけれど
優しい笑みがあったんだ
顔は思い出せないけれど

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

― kai ―

最近暑いので涼しいものを、…と思ったらむしろ寒かった。
アンデルセン童話「雪の女王」のカイ君イメージ。タイトルもそのままです。
ぶっちゃけそこから兄さん連想して以下略。

…書いた当人、10行目がカレーに見えて仕方ないの巻。

閲覧数:111

投稿日:2008/07/26 03:59:07

文字数:343文字

カテゴリ:歌詞

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