月夜に咲く華 甘く薫る罠
花びらに隠した二人の秘密
知らない香りを 嘘で誤魔化して
荊(いばら)の指輪 深くねじ込んだ
紅く染まる肌 白く浮かぶ輪が
素知らぬ顔して首元をなぞる
根元の本当を 土の下埋めて
息もできない まやかしの華
「お手をどうぞお姫様
今宵は僕と踊りましょう」
夢見心地のナイトメア
その手を握るわ
暗闇より強くこの手を引き寄せて
誰も 語らない御伽話(おとぎばなし)みたい
朝が来れば全て どうせ全て消える
今だけは この夜は ドレスを着させて
月が照らす華 甘くかかる罠
白い純粋がほら咲き乱れる
知らない香りに 上塗りのキスを
荊の指輪 もう外せない
一夜(ひとよ)限りお姫様
月明かりだけを身に纏(まと)い
恋をしたのはナイトメア
醒(さ)めない悪夢を
朝焼けより早くもう一度口付けて
誰も 語らない御伽話なら
結末は誰にも 誰にもわからない
今だけは この夜を 終わりにしないで
子どもの頃に夢見た お姫様にはなれない
ガラスの靴は履けない カボチャはカボチャのまま
12時の鐘の後も 踊り続けていられる
手を取ったその王子様 ああ 幻でも
暗闇より強くこの手を引き寄せて
誰も 語らない御伽話みたい
朝が来れば全て どうせ全て消える
今だけは この夜は ドレスを着させて
朝焼けより早くもう一度口付けて
誰も 語らない御伽話なら
結末は誰にも 誰にもわからない
ハッピーエンド 願ってる 終わりにしないで
【♪】月下香寓話
むかしむかしあるところに、夜になると甘い香りを放つ花が咲いていました。
曲:藍色にしもん様
https://piapro.jp/t/d78h
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