【1-A】
信号が変わる音がする
サイダーの音に耳を澄まし
息をひそめて部屋を出た
誰も起こさぬように

【1-B】
踏切を越えたころ 後ろに足音
僕はわざとよそ見して
「追いつかれ待ち」をして

【1-サビ】
「眠れないね」
驚いたフリ
「遠回りしようか」
うその合図
夏の夜闇に
Tシャツの白が揺らぐ

【2-A】
ガラガラのコンビニを歩き
駄菓子見ながら昔話
「これ、こんなに小さかったっけ?」
二秒タイムトラベル

【2-B】
ラムネ瓶 かざぐるま
優しい 思い出
重ならない 僕たちの
八月の原風景

【2-サビ】
「懐かしいね」
そうでもないよ
「あの頃はよかったな」
首を振るよ
無邪気なフリで
逸らさないでほしい

「もう帰ろう」っておばけみたい
舌はソーダ味で 指は冷えて
瞼が熱い
まだ言いたいことがある

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

まよなかの躊躇

デコシャビさんの素敵な一曲(https://piapro.jp/t/2FH7)に歌詞をあてさせて頂きました。

成長してから出会った人たちの、夏の一コマを想像して書きました。

閲覧数:155

投稿日:2019/06/24 05:25:18

文字数:362文字

カテゴリ:歌詞

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