明け方の静けさに耳を澄まして
途切れ途切れの会話を辿ってみて
これが最後だと
何度この心に言い伝えた?
祈り等と云うものは
実にくだらなくて
願い等と云うものが
実に儚いものだと知ったのは
つい最近
「待ってよ」
引き止めても尚
貴方は振り向かないでしょう
分かりきっている事だから
私はただ動かず
「愛している」等と云う戯れ言
ひたすら並べて気を引くのです
知らないで良い事ばかり
見ないで良い事ばかり
瞳から涙が流れるのなら
後ろを向いていても
まだ前向きな証拠なのです
諦めたその時は
涙すら流れず乾いていく心
悲嘆してしまう事は
自分自身の孤独に
向き合っている事実
鏡合わせ
後ろ向きな自分が前向きな自分を
見つめているのです
悲嘆すらできないのならば
それはもう潮時というもので
愛している等と云う戯れ言
吐いて捨てたところで
貴方の心を揺らしたりできない
サヨナラはいつも流れて
笑い話になるの
唇を噛んで流れ落ちる紅色
さぞ綺麗なのでしょう
舌で舐め上げて
高揚 染まる頬を
指で撫でるのです
有り難う と 左様なら
並べて投げて
返って来た応答は交わして去るわ
そうして貴方は
あたしの残像にずっと悩めば良い
忘れるぐらいなら
死ぬまであたしを恨んでいて
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