初めからこの背に羽はないと
幼い頃から思っていた
深く、ただ深く 眼を閉じて
飛べない理由を探した答えだ

俯いて見つけた影二つ
知らない温もりと夢を持って
壊れかけた私の手を取って 言ったの
「一緒にいこうよ」

傷んだ手首を隠して歩くから 見える幸せすら拾えずにいた
真っ直ぐ前を見るその声が 凍った心を溶かしていく
あの日 初めて残した足跡は 今後一生 忘れはしない



咳き込むように歌った それが全てだった
それを素敵だと あなたは笑った
秒針を噛み潰す 曖昧な今日だ
それでもいいと 君は抱きしめた

空っぽな心に溢れるほど
注がれたそれは暖かくて
誰一人見なかったこの傷に
どうして触れてくれるの?

雪が掠れたこの声を 彩(いろ)がブリキの命を愛してくれたの
心臓に咲く温もりの名前が
この先もあるなら それは素敵だ




祈るように私は歌うから 明日が枯れるまで一緒にいさせて



見つけてくれたこの背の羽は まだ向かう先なんて決めてないけど
あなたと飛んで 君と歩かせて
優しく滲む彩(いろ)で生きていける
あの日 初めて残した足跡は 今後一生 忘れはしない

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優彩

大切なふたりだけのために書きました

閲覧数:136

投稿日:2021/01/20 15:36:28

文字数:504文字

カテゴリ:歌詞

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