「リンせんぱーい!」
「グミ、何?」
「先輩はぁ、誕生日何がほしいですか?」
「何で私に聞くの? ふつう秘密にしとくものでしょ。」
「えーだってボク今年生まれたばかりでよくわからないんですよ。 思いつくといったら、ロードローラーくらいなんですけど。」
「あぁ、もうそれファンに貢がれてるからいらない。」
「貢っ・・・。 先輩ファン多いですよね。」
「だから正直、新入り全員いなくなってほしい。」
「あっ、そういえば先輩のロリ的ポジション脅かす子来ましたね。」
「ロリ的ポジションとかじゃなくて、ただ貢ぎ物が減りそうだから。」
「・・・・・・。 それ以外で何かないんですか?」
「ない。」
「そうですか・・・。」
「がくぽせんぱーい。」
「なんだ? めぐ。」
「リン先輩へのプレゼント何がいいでしょう?」
「そういえば、この間下着のサイズ全く変わらなくて悩んでいたぞ。」
「へぇー・・・・・・えっ?」
「それと、胸が大きくなる方法を書いた本を立ち読みしていたし、ネットで検索していたぞ。」
「先輩? ちょっと?」
「あと、パンツの色を変えることで悩んでいたぞ。」
「・・・・・・もしもし? 警察ですか? 女の子をストーカーしてる人見つけたんですが・・・。」
「え? ちょっと?」
「差し入れには行ってあげますから。」
「拙者ただのリン廃なのにぃぃ。」
「うん、これで平和は守られた。」
「ルカせんぱーい。」
「あら、グミ? どうかしたの?」
「リン先輩のこと教えてください!」
「いいわよ、えっとねぇ、まずあの子は今思春期じゃない? だから結構男の子のこと意識してるみたいなの。」
「なるほどぉ。」
「でね、髪の毛はね、とてもさらさらしていてとても気持ちいいの。」
「? へぇー。」
「でね、体はとても柔らかくて抱きしめる感じは絶対いいと思う。」
「・・・あのー?」
「香りも石鹸とか柑橘系使ってて。」
(なんか・・・。)
「寝顔見ちゃうともうホントに襲いたくなっちゃうの。」
「・・・・・・あの、聞いてるのは・・・。」
「そういえば、あなたもかわいいわよねぇ。」
「ボクはっっノーマルですから!!」
「なにあれ、なにあれ? 怖いんだけど。 獲物を狩る目してたよ?」
「カイトせんぱーい、メイコせんぱーい。」
「何? グミちゃん?」
「あの、誕生日プレゼントのことで相談を。」
「まさかレンにあげるの? 僕のレンに?」
「カイト、僕のレンじゃないでしょ!」
(あぁ、まともな人だ。)
「リン先輩にあげようかと。」
「だったらね、媚薬とか渡せば?」
「・・・はい?」
「あの子狙ってる子がいるみたいだから。」
「そうなんですか? でも作り方知らないし・・・。」
「私も作ろうか、一緒に。 ついでに私もほしい。」
「誰に使う気ですか? カイト先輩ですか?」
「違う、もちろんショt、秘密よ。」
「今、なんて?」
「え? 別にショt、何もいってないけど?」
「レン先輩には媚薬入りチョコ渡そうかな・・・。(ボソッ)」
「「それは駄目!!!!」」
「もっと相談してきます。」
「絶対ショタっていった、絶対言った! 片方ガチホモだった!」
「ミク先輩、相談が・・・。 やっぱいいです。」
グミが見たのは、家の雑用すべてやらされているのにも関わらず良い顔で仕事をしてるミクでした。
「あれ、絶対M!! そうじゃなきゃあんな良い顔できないもん!」
「レン先輩、部屋入って良いですか?」
「いいよ。」
「・・・まともだ。」
「グミちゃん、俺が異常行動したらすぐにここの鍵締めて。」
「はい、って・・・え?」
「リンのプレゼントは食べ物とかが良いよ。残ると迷惑だから。」
「あ、そうなんですか? リン先輩って何が好きなんですか?」
「柑橘系だよ。」
「へー、じゃレン先輩は何がほしいですか?」
「えっとね・・・・・・足音がする。」
「はい?」
「奴だ、奴が来る。 うわぁああぁぁっぁあぁぁぁぁぁあぁ。」
「レン先輩!? あっ鍵!」
「奴が、奴が・・・。」
「先輩? 大丈夫ですか。」
「・・・・・・うん。 ごめん。」
「どうかしました?」
「一緒に住んでる奴ら見たろ?」
「・・・・・・はい。」
「俺は精神的に限界らしい。」
「でしょうねぇ。」
「俺がほしいのは安息だよ。 くれるなら真面目にくれ。」
「無理です。」
「わかってたけどね。」
「ボク、誕生日終わったら逃げよう。」
リンレンの誕生日の後のグミの行方は誰も知らない。
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