「桃色の季節」

桃色の季節になりました 淡く脆い桜の咲く季節
とても綺麗で素敵な色だけど 私には悲しく寂しい色なんです

初めて学びの宿に入ったときに 何もないところでつまずいてケガして
恥ずかしくて顔も見上げらんなくて
そんな時に大きな手の平 「大丈夫?」

あなたのその笑顔に どれだけの気持ちが救われたのか
なんて分からないけど これだけは想うよ

(……好きかも。)


恋慕の季節になりました 紅く柔い頬が染まる季節
君の笑顔が輝く頃だけど 私には哀しく儚い頃なんです

アナタと同じ部活に入ったある日 必死に練習する真剣な顔して
そっとタオル渡すことしかできなくて
それでもあなたは笑顔で言うの 「ありがとう。」

あなたのその笑顔で どれだけドキドキさせられたのか
なんて分からないけど これだけは想うよ

(……好きだな。)


桃色の季節になりました 綺麗素敵でも別れの季節
アナタにとっては 旅立ちの日だけど――

「迎えに来るから。」

なんて言われたら
私もつい 泣き笑顔になっちゃうでしょ

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

桃色の季節

またもブログから引っ張ってきました。
卒業シーズンということでね。
今回は実ってます。悲恋じゃないです。

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投稿日:2010/02/27 18:47:04

文字数:458文字

カテゴリ:小説

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