輝き続けることも
ひとつの病で
中毒だった貴方は
零れる灰みたい

蛍光灯が消えれば
何も残らない
暗闇に浮かぶ腕で
輪郭を探って

同じ特別を愛したの
私達 紙屑の下で

最高の一瞬ばかり
鏤めたドレスを剥いで
真っ白な肌の下には
極彩の血が流れている 今も
この部屋に灯りは点らない サーカス

天頂に向かうまでは
身勝手なもので
他の誰のことさえも
夢にも見なかった

落下の始まる合図から
漸く 舞台を見下ろすの

心臓に触ってもいい
カメオのブローチを取って
千切れた糸が指し示す
そこに私のすべてがある けれど
この部屋に灯りは点らない サーカス

噛み砕かれた貴方の爪では
薄い暗闇を裂くこともできない

最高の一瞬ばかり
鏤めたドレスを剥いで
真っ白な肌の下には
極彩の血が流れている 今も
運命を壊してもいい
瞼に銀を溶いたなら
最後に零れる泪が
貴方の渇きと添い遂げる けれど
この部屋に灯りは点らない サーカス

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

静寂のサーカス


鏤(ちりば)めた
漸(ようや)く
泪(なみだ)

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投稿日:2012/12/12 19:19:46

文字数:417文字

カテゴリ:歌詞

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