存在の代償


浮かんで揺れて崩れて消えた
闇の街に潜む物語
足音は昨日を 視線は街の灯を
探していたんだろう
きっと きっと きっと…

夜空へと夢描くオーロラ
降り止まないノイズが音楽になる
星は眠り 本物の夜が近付く

静寂の奏でるレクイエムを抱いて
明日、どこへ逃げようか
もうすぐ僕は居なくなる
日記に書き溜めた未来絵図を
破り捨てた可能性という名の幻想

これが物語
君が書き残した希望


信じて亡くして砕いて消した
闇の街に巣くう物語
影人は言葉を 蝙蝠は涙を
忘れてしまうのだろう
きっと きっと きっと…

空白を映し出すキネマの
存在と虚無が交差する頃に
君は帰り 僕は歩き出すんだ

静寂の奏でるレクイエムを抱いて
明日、どこへ逃げようか
もうすぐ君は戻るなら
やはり僕は旅立たねばならない
握り締めたダダイズムと錯乱


夜が綴る物語は
いつも残酷な終焉(おわり)を告げる
さあ、逃げ出さなければ
今にも追い着かれそうだ…!


後悔を奏でるレクイエムを抱いて
今日は、どこへ消えるのか
もうすぐ僕は居なくなる
窓の外で泣いている音楽を
閉じ込めている存在という名の幻想

これが物語
僕が書き残した絶望

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*存在の代償

夜中の街みたいなイメージ

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投稿日:2011/02/18 17:09:00

文字数:516文字

カテゴリ:歌詞

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