これは、七つの色を持つ彼女の話

彼女の瞳は歪で不吉 周囲の人間ソレを恐れた
ソレの支えは一人の友達 灰色の中の幼馴染
常にソレを支える彼は まるで月のようだった

ある日唐突転校生 腫物扱い孤立席
隣に座った彼は言う 「虹みたいで綺麗だな」

瞬間、世界がきらめきだした その言葉は心を溶かし
彼女の表情も溶けだした 一粒零れたその雫
そして小さく呟いた 『 私の瞳は、


既に彼は人気者 まるで太陽のようだった
少しずつ惹かれていく 虹は太陽に惹かれていく
ソレは幸せ桃色で 静かに静かに色を変えた

ある日呼び出し同級生 化け物扱いソレのこと
目の前で嗤う虹の事 「本当に人間なのか」

思いだすは過去の事 その言葉は彼女を貶し
再びソレを黒染めた もう零れないその雫
そして小さく笑み見せた 『 生きていて、(ごめんなさい)

今から語るは昔々の彼女の話
彼女のソレは感情により染まっていった
通常は茶、怒りは赤、悲しみは青、喜びは緑、驚きは黄、羞恥は桃、苦痛は紫に
――そして、彼女の最後の色は

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

虹と月と太陽のはなし

以前考えた話の歌詞を書いてみました。これには後二つ続きがあります。宜しければ曲をつけて頂きたいです(小声)

閲覧数:83

投稿日:2014/03/17 19:17:45

文字数:453文字

カテゴリ:歌詞

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