【未定の物語】

Ａ

再び気付く届いた手紙　　何度も離れ近付いて
朝陽が昇り欲への誓い　　凍える冬に始めよう

試練に耐える無邪気な勇気　　彷徨い歩く暗き街
正解求め間違い満ちて　　桜が散れば夢の跡

Ｂ

何も始まっていない螺旋の渦　　想いすらも飛んで直ぐに消える
過度の絶望惹かれ合う隣人　　何処に行くのか尋ねたい

Ｓ

届かない手紙の熱意は　　終わりを迎えた夢の荒野
空腹が浸食堪えて　　一つの答えを満たしたくて

今いる場所変えたくて　　誘惑すら勝てなくて
濁流呑み込まれ　　また貧血倒れ気味でも

＜間奏＞

Ａ

いつもと同じ変化も無くて　　新たな予感探してる
言葉で気持ち伝える決意　　同調してる秋の風

季節は巡り零れる雪に　　逆らいながら夢見てる
湖浸かる恐怖の痛み　　力に変えて滲む強さ　　信じて

＜間奏＞

Ｂ

黒い翼は穢れ欲塗れで　　狙撃されて傷を隠し生きる
全て捨てたら翼広げる時　　未完未定の物語

Ｓ’

横断もできない人混み　　真夏の温度に狂い出して
望んでも制限後退　　反発精神燃える炎

Ｓ

今一度負けない自分に　　自ら転んで転げ堕ちて
敗北が前後に左右に　　悲しみ砕かれ下を見てる

理から隠れてる　　何度も星見上げてる
いつもの部屋一人　　この大きな気持ち浮かべて


＜ひらがな仕様＞


【みてい　の　ものがたり】

Ａ

ふたたび　きづく　とどいた　てがみ　　なんども　はなれ　ちかづ　いて

あさひが　のぼり　よくへの　ちかい　　こごえる　ふゆに　はじめ　よう

しれんに　たえる　むじゃきな　ゆうき　　さまよい　あるく　くらき　まち

せいかい　もとめ　まちがい　みちて　　さくらが　ちれば　ゆめの　あと

Ｂ

な　にも　はじまっ　て　　いない　らせ　んの　うず
お　もい　すらも　　　　とんで　すぐに　きえる

か　どの　ぜつぼ　う　　ひかれ　あう　りん　じん
ど　こに　いくのか　　たずね　たい

Ｓ

とど　かない　てが　みの　ねついは　　おわりを　むかえた　ゆめの　こうや
くう　ふくが　しん　しょく　こらえて　　ひとつの　こたえを　みたし　たくて

いま　いる　ばしょ　かえた　くて　　ゆう　わく　すら　かてな　くて
だく　りゅう　のみ　　こまれ　　また　ひんけつ　た　おれ　ぎみ　　で　も

＜間奏＞

Ａ

いつもと　おなじ　へんかも　なくて　　あらたな　よかん　さがし　てる
ことばで　きもち　つたえる　けつい　　どうちょう　してる　あきの　かぜ

きせつは　めぐり　こぼれる　ゆきに　　さからい　ながら　ゆめみ　てる
みずうみ　つかる　きょうふの　いたみ　　ちからに　かえて　にじむ　つよさ
しん　じて

＜間奏＞

Ｂ

く　ろい　つばさ　は　　けがれ　よく　まみ　れで
そ　げき　されて　　　　きずを　かくし　いきる

す　べて　すてた　ら　　つばさ　ひろ　げる　とき
み　かん　みていの　　ものが　たり

Ｓ’

おう　だんも　でき　ない　ひとごみ　　まなつの　おんどに　くるい　だして
のぞ　んでも　せい　げん　こうたい　　はんぱつ　せいしん　もえる　ほのお

Ｓ

いま　いちど　まけ　ない　じぶんに　　みずから　ころんで　ころげ　おちて
はい　ぼくが　ぜん　ごに　さゆうに　　かなしみ　くだかれ　したを　みてる

こと　わり　から　かくれ　てる　　なん　ども　ほし　みあげ　てる
いつ　もの　へや　　ひとり　　この　おおきな　き　もち　　うか　　べ　て