八月 熱い道路の上で死んだクラゲ
透き通った体に映るはただ青いだけ
弾けたラムネを拭って 汗はまだ溢したままで
とめどない憂慮と蝉の声で 透過されそう

浮遊感 私を連れて行って
ふわりとただ流されていたいから
そっと願うだけ
途絶えた声はもう聞こえない
あの夏の日 全部捨てた貴方の色は
透明なクラゲのようだった

あと書き 最初に読むのが昔からの癖だった
漂うような余韻が冷めるのが嫌だから
味気ない貴方は色のないパレットのようだ
触れたら汚れてしまいそうな程

毒でも持っていればよかったのに

浮遊感 私を連れて行って
ふわりとまだ漂っていたいから
ずっと想うだけ
途切れた夏はもう動かない
秋の風を拒んだ私の全身は
孤独なクラゲのようだった

底明るい真昼の中でさえ
蒼然な夏が私を流れてる
真っ白だった貴方が 透明に成った貴方が
今でも焼き付いているから
アスファルトの上 潰されたペットボトルさえも
透明な クラゲに見えた

浮遊感 私を連れて行って
ゆらりとただ流されていたいから
きっと叶うでしょ
途絶えた声はもう届かない
あの夏の日全部捨てた貴方の色が
見えなくなって
浮遊感 揺蕩え夢の中
ゆらりとまた流されてみたいから
そっと願うだけ
途切れた声に涙を重ねて
泳げたならぼやけた貴方の全身は
透明なクラゲに見えたかな

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

透明に成った貴方は 歌詞

n作目の歌詞です 自信作

閲覧数:31

投稿日:2023/12/14 23:16:32

文字数:570文字

カテゴリ:歌詞

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