とらえたのは風車
真っ赤な真っ赤な風車
ふと甦る幼き頃を
砂ぼこりで隠した
儚き想いに苦しむ姫も
未来の見えない殿様も
みんな同じ空の下
命つきるまで生きる
少女もそうして生きている
血の匂いなど気にせずに
傷なんて癒えないまま
刀振り回して
乱れる髪もほったらかしで
薄く笑み浮かべて
練り歩く
追い詰められた袋小路
命つきるまで生きるだけ
とらえたのは風車?
真っ赤な真っ赤な私自身
傷なんて癒えないまま
倒れゆく体
乱れる髪の隙間から
淡く見えたのは
あの日見たあの頃に見た
真っ赤な真っ赤な風車
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