語り尽くされた言葉を繰り返して それでも足りず
最後は俯いたまま黙り込んで 静寂(しじま)に沈む
耳の傍をざわめき吹き抜ける流転(りゅうてん)に
塞いでも 起こりうる悲しみに変わりはない
巡る螺旋の一粒に 君の形見があるとすれば
祈りに作り替えて留めたい 流れ着いた星の砂
生まれ死んでいく命を繋ぐ 柔(やわ)かな指 握る
棲みつく嘆きはまた巡り 断ち切れず芽を伸ばすだろう
体温が抜けていく思い出を抱きしめて
振り返る風のにおいが 立ち昇り揺れていた
痺れるほど静かな空に 佇むのはただ影法師
幻はまどろみに散りながら 霞んでいく星の声
今日までに掴んだものは 不確実な光の粒子
飛び交い消えては また纏わり 彗星の尾を残して
巡る螺旋の一粒に 君の形見があるとすれば
祈りに作り替えて留めたい 流れ着いた星の砂
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