空を見てた 飛べない私
落ちた涙 風に運ばれて
さよならさえ言わずに消えていった


合鍵の無い扉に
もたれる夜を
自由と名付け 嘘を吐いた

憧れていた景色と
すれ違うたびに
傷の痛み 気付かぬふり

木枯らしにさらわれた
呟きのひとひら
誰かの所為にしても
重い心のまま

空を見てた 飛べない私
声に出来ず こぼす溜息を
数えながら 羽ばたけない手を伸ばしてた

見えないものを求め続けて
生きてなんていけはしないけど
違う朝の在処が知りたかった


落ち葉色した信号
凍る交差点
夕焼けが街 追い立ててく

明日への地図 あるなら
きっと誰も皆
俯かずに歩けるのに

水溜りに浮かんだ
泣き顔のその先
憶えたはずの星座
もう辿れないけど

空を見てた 煌いた街
霞む星は酷く色褪せて
宝物に見えたあの日が嘘みたいで

だけど今も瞬いていた
忘れ 欠けて でも捨てられずに
隠してた 笑顔の欠片の様に


迷子のまま歩いた
不確かな道でも
選んだのは自分で
逃げたくないのなら

「ここで、いいよ」

前を向いた 飛べない代わり
歩く足は頼りないけれど
立ち止まるのもそろそろ飽きた頃でしょう

理想(ゆめ)を見てた あの頃のまま
繋ぐ想い 途切れた願いも
同じ様に背負えたなら それが私で

だから空を 空を見上げた
高く 遠く 届かない場所に
さよなら、と 羽ばたかない手を振って


解けた髪を風が撫でた
伸びた影を空が見てた

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

ミチノソラ

 ぐPさんの曲に詞を書かせていただきました。曲はこちら。
http://piapro.jp/content/kznxavxlxmqzw4eb

 テーマは「立ち止まり、振り返り、そしてまた歩き出す」です。歌を聴き終わった後、ふと空を見上げたくなるような、そんな詞をめざしました。

閲覧数:1,045

投稿日:2009/12/30 22:53:33

文字数:619文字

カテゴリ:歌詞

  • コメント2

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  • 風杜鈴音

    風杜鈴音

    その他

     感想ありがとうございました。
     ギターソロの後の展開は、以前投稿した段階でもどうまとめたものやらと悩んでいた所でした。難しいものです。
     折角いただいたご意見ですので、なるべく反映させつつ推敲していきたいと思います。

    2009/10/17 23:58:59

  • ゆき

    ゆき

    ご意見・ご感想

    歌詞のご応募、ありがとうございます。
    感想を纏めるのをもたついてた間に新Verが上がっていたので、そちらの方も合わせて述べさせて頂きます。

    全体的に綺麗に纏まりがあって歌いやすい詩だなと感じました。
    言葉響きと音の乗り方もあまり違和感を感じずに歌えると思います。
    2番の「明日への地図あるなら~」の下りは、個人的にヒットしました。

    ただ、間奏後のBメロから最後のサビに流れていく部分が、少し弱いかな、と感じました。
    雰囲気として、2番のBメロで「宝物に見えたあの日の空」を思い出して、間奏はその回想部分みたいなイメージになるのかなと思うのですが、間奏明けの部分では何の前触れもなく現実に引き戻される言葉が来ていて、まだ微かに鳴っているギターソロの余韻が打ち消されるように感じました。
    そこから入る「笑えないし 泣けもしないし~」の部分も、転調するなら最初のフレーズになりますが、それにはちょっと響きが弱いかなと感じます。
    多分、「笑えないし泣けもしないし 何が変わるわけでもないけど」までで一つのフレーズになってる部分でそう感じてるのかなと思いました。

    また、最後のサビの「だから空を 空を見上げた~」「前が見えた 飛べない代わり~」の部分に関しては個別には良いフレーズだと思うのですが、「だから空を 空を見上げた~」と言う部分はサビの最後に持ってきた方が雰囲気がでるかなと言う感じもしました。

    色々と偉そうな事を言って恐縮ですが、非常に良い詩だと思います。
    応募して頂きどうも有り難う御座いました。
    20日に再選考の予定ですが、私用もあって若干伸びるかも知れません。その場合は当方の作品ページにて通知いたします。
    歌詞選考も含め、まだまだ完成まで道のりがありますが、宜しければ最後までお付き合い下さいませ。

    2009/10/17 11:50:54

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