白波凪いで 発せよ 今
凍えし咎を欲する声
潮風 髪に触れたなら そう
浮薄な契りを
断って、化けて、ふらふら
引っ付くのは蹴った虫
真、空疎な連理の夢
即刻、滅してしまうがいい
触れて狂えよ
己が業に溺れて
恋落ちて飽くのは
吾が身だけ尊しか
みづ神を怒らせてまで
切りたいか 縁を
希うか 別れを
寒空 揺れる六花の下
震える頬に決した痕
胸元 あかき衣(きぬ)の内に
留めた徒花
そっと覗き、ふわふわ
月下に舞い、散ってゆく
固く凍りし儚き夢
脱して、ひっそり飾るがいい
しかと覚えよ
己が影を見つめて
忍ばせた心は
雨に濡れ冷めたか
みづ神を妬ませてまで
切りたいか 縁を
忘れたいか 思いを
ひらがな↓
しらなみないで はっせよ いま
こごえしとがをほっするこえ
しおかぜ かみにふれたなら そう
ふはくなちぎりを
たって ばけて ふらふら
ひっつくのはけったむし
まこと くうそなれんりのゆめ(真は「まっこと」と強調)
そっこく めっしてしまうがいい
ふれてくるえよ
おのがごうにおぼれて
こいおちてあくのは
あがみだけとうとしか(「吾」を「わ」、「尊し」は「たっとし」でも構いません)
みづがみをいからせてまで
きりたいか えんを
こいねがうか わかれを
さむぞら ゆれるりっかのした(「下」は「もと」でも構いません)
ふるえるほほにけっしたあと
むなもと あかききぬのうちに
とどめたあだばな
そっとのぞき ふわふわ
げっかにまい ちってゆく
かたくこおりしはかなきゆめ
だっして ひっそりかざるがいい
しかとおぼえよ
おのがかげをみつめて
しのばせたこころは
あめにぬれさめたか
みづがみをねたませてまで
きりたいか えんを
わすれたいか おもいを
縁切りの願
……………?
!
keidaiPさんの楽曲http://piapro.jp/t/1g0oへの応募用。
気付いたら季節は冬でした。
説明という情報不足の誤魔化し:
敏馬(みぬめ)神社というミヌメ神(ミツハノメ様と同じだと思われる)を祀っている神社がありまして、その神社の前を花嫁行列が横切ると女神様が嫉妬して絶縁してしまうのだそうです。そしてそこから(何故か)縁切りの神社になってます。
神様に嫉妬されに行くって、その発想も、それに乗っかる輩がいるのも、本当に信じられませんが……。
とまれ、この歌詞はその女神様(ミツハノメ様)の視点です。場所は敏馬神社。それなりに海に近いですが(昔は岬だったそう)、建物もあるし、潮風が吹いてくることは無いと思います。多分。あと、あの近辺は中々雪降りません。多分。
不自然な表記の言い訳:
あかき
「明し」と「赤し」をかけています。
(何故か「赤い」と変換すると閼伽井と出る……これも縁かな。。
みづ神
水神(みずがみ)と書けばいいのですが、他の神話の水神とごっちゃになりそうな気がしたので。
私としては、「水づ神」「巳づ神」と書きたかったんです。そんな言葉は無いですけれども。
独り言:
どう考えたって縁切りは目標じゃないんだからさ。御先祖さんに「どうかおたすけー」って縋ったらいいだろうに。頼むものと頼む相手を間違っているように思えて仕方が無い。
コメント2
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ご意見・ご感想
Yasu(keidaiP)
ご意見・ご感想
参考までに ちょっと解説しますと
Aメロ各行とも1文字多いのです
1文字、少ない場合は、「ー」でどこかを延ばせば簡単なのですが
1文字多いのは、うまくやらないとリズムが躓いてしまう感じになってうまくいかない場合がおおいです。
しかも「はっせ」のように「っ」があると前後合わせて3つの音符を同じ長さに揃えないと
「っ」を表現できないという縛りが出てきます。
なのでAメロを載せるのは至難の業ということになります。
今後の参考にしてください。
2012/04/26 20:10:20
Yasu(keidaiP)
ご意見・ご感想
このたびは、歌詞ご応募いただきありがとうございます。
女神とかのテーマはめちゃくちゃ好きなんですけれど
残念なんですけれど
字脚が合っていないところが多くて、
今回は不採用とさせていただきます。
また、機会がありましたらよろしくお願いいたします。
2012/04/25 20:46:05