例え
この胸に宿る「キモチ」が
私の体を溶かすのだとしても
私は後悔などしない
この世界が
真っ白な雪に包まれた朝
私は生まれた
生まれて初めてみたものは
空から降りてくる真っ白な「雪」と
目の前で笑ってる1人の人間
空を見上げ
嬉しそうに笑うその横顔から
目が離せなかった
私の奥に宿った「キモチ」
この「キモチ」はなんていうの?
例え
この胸に宿る「キモチ」が
私の体を溶かすのだとしても
私は後悔などしない
私を
まっすぐ見て話しかける
アナタの笑顔
その瞳見つめる度に
胸の奥が火がついたように
火傷するくらいとても熱くなる
アナタの言葉に
返事をしたいのに
私の声はアナタには届かない
胸の中で大きくなる「キモチ」
この「キモチ」はなんていうの?
例え
この胸に宿る「キモチ」が
私の体を溶かすのだとしても
私は後悔などしない
どれくらい時間がたったのだろう
アナタが不意に見せた泣きそうな顔
何で
そんな顔をしてるの
そう聞きたくて伸ばした指先
雫が滴っていた
例え
この胸に宿る「キモチ」で
私がこのまま溶けて消えても
私は後悔などしない
例え
それが一時(ひととき)の
愚かすぎる「キモチ」だとしても
私の胸に宿った「キモチ」は
本物だと信じているから
だからその「キモチ」に
名前など当てはめなくていい
例え
この胸に宿った「キモチ」が
私の体を溶かしたのだとしても
私はアナタに会えたこと
決して後悔などしない
決して後悔などしない
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