窓を開いて眺めた星は 一粒、二粒、刹那を描いて
冬に凍えた夜空に溶ける 漏らした吐息が心をなぞっている
恋の願い事も言えず 二人距離は離れてゆく
君と同じ星に生きるのに
遠いよ…
伸ばした手が届かない程
星の降る夜に 願いが零れてく
伸ばしたその手は 宇宙を掴んだ
遠いよ、遠いよ、君の姿が
同じ夜空の下にいるのに
記憶微かな顔を浮かべて かじかむ右手で星粒なぞっている
星の降る夜になぞった夢の跡
流れた光が 何か兆して
「遠いね」「遠いよ」君の姿が
同じ夜空の光を見ても
遠いよ、遠いよ、君の姿が
同じ夜空の下にいるのに
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