~プロローグ~
その部屋は窓一つ無く、湿気とかび臭さが籠もっていた。
最後にこの扉を開けたのは、数十年ほど前といったところだろうか。
扉を開けた男は部屋の不潔さなど気にも止めず、部屋の隅へと歩みを進める。
そこでは二体の男女の人形が椅子に座っていた。
その二体はあまりにも美しく、限りなく人間に近かい人形だった。
男は人形に被っている埃を叩き、人形の首の後ろにあるスイッチらしきものを押す。
すると人形達は瞳を開け、男に向かった話し始めた。
「お久しぶりですね、マスター。」
と、男人形。
「お久しぶりですわ…」
まるで眠たがってるかのように、目を半開きにした女人形は言う。
「…あぁ。」
人形には意思と記憶が備わっているのだろうか。
男―人形はマスターと呼んだが―が返事をすると、二体は懐かしそうに目を細めた。
「随分年月が過ぎたようですね、マスター」
「だってマスター、お顔がとても老けていますもの」
女人形はクスクスと笑う。
そんな女人形に微苦笑しながらも、男は言った。
「お前さん達にまた、謡ってもらいたい。良いか?」
真剣に男は問う。
「私(わたくし)は構いませんわ」
「私(わたし)もです。では、何を謡いましょうかね…」
柳眉を顰めて男人形は考える。
「では、こんな話はどうでしょう」
『北の果ての雪の降る国。――此れはその国で起こった、悲しき者達の記録』
【小説】或る詩謡い人形の記録
青磁さんの許可を得たので、書かせて頂きました!
いやー。
文才が乏しいので、自分的にはなんとも言えませんが…
アドバイス等あれば、今後の参考としますので、書き込みお願いします。
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