大人になった今でもそう とっくの昔に
錆びついた線路からはみ出して
ひしめき合う鮮やかな町に
酷く歩き疲れたあの三番線を背にして
もっと遠く向こうの方へ
煩わしいのはもう忘れよう
「今、君は何を感じているの?」
騒ぐ胸の内に秘めた焦燥がうねる
段々と冷める前に熱を帯びてく
木陰にどっと倒れ込んでいた
汗ばんだ身体に懐かしさを覚える
とても空しいくらいどうでもいい
みたいな脈絡のないこと
あの頃と同じように話せたら
仄かに首を縦に振る君を少し
きっと大丈夫って救えた気がする
そんな気がしてならないけれども
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