もう何年前のことかなんて忘れてしまうぐらい前のことだけど
僕とあなたは出会って おそらくそれは一目惚れでした
ホームルームで自己紹介をして 名前を覚えて その夜呟いて
授業中でも頭の中はあなたで一杯で ずっとモヤモヤしていた
いつものあなたは 部活が忙しいから
授業が終わると飛び出してしまうはずなのに なぜかあの日は…
放課後にあなたと二人きり 「一口あげる」とくれたミルクティー
とても甘くて少しぬるくて 恋の味が口に広がったよ
夕焼け色に染まった教室で 心臓の鼓動がやけにうるさくて
「一緒に帰ろうか」あなたの笑顔が 僕を後押しした青春の日
初めて手を繋いだのは 雪が降りそうなぐらい寒くて震えた日のこと
あなたの手はびっくりするほどに冷たかったから 思わず笑った
あぁ あなたが隣に居てくれたから
何気ないような日常が とても幸せだと気づいたんだ
笑うと頬にできるえくぼも 少し困ると髪を触るその癖も
全てが愛しくて とても綺麗で 思わず抱きしめてしまったよ
高台で眺めたあの大きな花火が 打ち終わる前に僕らキスをした
夜空に散った花 いつまでも輝いて 僕らの心を照らしてた
気づけばもう終点で なんだかとても懐かしい夢を見てた
見慣れた駅のホームにあのときの景色はもう無かった
一人で買った温かいミルクティー 本当は苦手な甘い甘いミルクティー
あの日と違って 少ししょっぱくて 残してしまいそうになったよ
みぞれまじりの雨 凍えた指先 線路の向こう側にあなたを想った
手の中の温もりを後ほんの少しだけ 感じていたいと願った冬の日
あなたの温もりをほんの少しだけ 思い出したくなった青春の日
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