S1
静か 静か
君は何処(いずこ)
戻れないと
嘆いていませんか
咲いた陽が
君を呼んで
碧空、穏やかに
A1
折節に綴る想い
君の知らない時流れ
雲の間に懸想憂い
つとに馳せ焦がれていた
orつとに馳せ焦がる
B1
なろうことならば
朝な夕な
共に睦まじき日々を
S2
静か 静か
君は何処(いずこ)
澄んだ空に
唄のひとつおちて
静寂(しじま)今
君に触れる
碧空、幾星霜に
A2
装いに紅は染まり
風の随に髪なびく
泡沫を淡く包み
やがて透きとおるように
orやがて透きとおる
B2
叶う夢ならば
宵の深く
幻のような日々を
S3
いつか いつか
君のもとへ
雫しずり
仮初だとしても
遥かまた
君に惑う
碧空、偲び逢いて
S4
水がゆけば
君が微笑う
映る空に
ほのかふたり混ざり
水面なお
君を攫う
またたき消えてゆく
S5
静か 静か
君を求め
穢れのない
鈴の鳴る箱庭
静寂(しじま)今
君常しえ
碧空、千歳のなか
——ひらがな——
S1
3 3 6
6 9
3 2 6
4 5
しずかしずか
きみわいずこ
もどれないと
なげいていませんか
さいたひが
きみをよんで
へきくうおだやかに
A1
5 3 3
3 4 5
5 3 3
3 8
おりふしにつづるおもい
きみのしらないときながれ
くものまにけそおうれい
つとにはせこがれていた
orつとにはせこがる
B1
8 6 8 3
なろうことならば
あさなゆうな
ともにむつまじきひびを
S2
3 3 6
6 9
3 2 6
4 6
しずかしずか
きみわいずこ
すんだそらに
うたのひとつおちて
しじまいま
きみにふれる
へきくういくせいそ(お)に
A2
5 3 3
3 4 5
5 3 3
3 8
よそおいにべにわ染まり
風の随にかみなびく
うたかたをあわくつつみ
やがてすきとおるように
orやがてすきとおる
B2
8 6 8 3
かなうゆめならば
よいのふかく
まぼろしのようなひびを
S3
3 3 6
6 9
3 2 6
4 6
いつかいつか
きみのもとえ
しずくしずり
かりそめだとしても
はるかまた
きみにまどう
へきくうしのびあいて
S4
3 3 6
6 9
3 2 6
4 5
みずがゆけば
きみがわらう
うつるそらに
ほのかふたりまざり
みなもなお
きみをさらう
またたききえてゆく
S5
3 3 6
6 9
3 2 6
4 6
しずかしずか
きみをもとめ
けがれのない
すずのなるはこにわ
しじまいま
きみとこしえ
へきくうちとせのなか
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