あの人達は、何がしたいの?
あの人達は、VOCALOIDの事をどう思ってるの?
あの人達は、自分達のやってる事がわかってるの?
ただ、悪い事をしたいだけの狂った者達だろう。
捨てろ。そう言われたら、捨てられるしかない。
ボクは…そんな事嫌だ!
「貴方は…自分のしている事が、分かってるのですか?」
「分かっている」
彼は躊躇い無く言う。
「人を脅し、VOCALOIDを物扱いして…!あんたらは、悪だよ!」
怒りが収まらない。憎い憎い憎い憎い…!
あいつら全員…
「何…コレ…」
体中に痛みが充満する。
「ウイルスを投入した。君は、此処で壊れるが良い」
「マスター…最後に…マスターに…」
ピキ…
マスター、マスター…マスター!!
ボク…は…ココ…に…居ル…ヨ…。

「…」
「トーヤさん…」
方音リヌが俺の傍に居る。
「…俺は…何も出来なかった…」
「きっと…きっとミクさんは戻ってきます!たとえ、亜種になっていても…また…会えますよ…」
俺に…俺に出来る事…。
「トーヤさん、何処へ」
リヌに聞かれた俺は、少し笑顔を浮かべ、言った。
「…散歩だ」
待ってろよ…ミク…。

暑い…もう春なんだね…。
ボクは…暖かいの苦手なんだ…。
ボクを…早く殺してよ…。
「居た…」
「…」
其処に…其処に居たのは…。
「見つけたよ…ミク…」
「マス…ター…」
「早く、此処から逃げよう」
マスターはボクに手を差し伸べる。
でも…
「ごめんなさい…!」
ボクは、其処から逃げてしまった。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

真音家シリーズⅡ17話それは雪のような…

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投稿日:2011/09/16 19:45:32

文字数:636文字

カテゴリ:小説

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