街路樹を抜けた コンクリートの淵で
雨粒を避ける 猫に似た私
隔離した平常 コンクリートの壁にもたれて
シグナル鳴らしては 消える

逃げ場なくした野良猫のように
街の狭間に飲み込まれそう
深い澱みに足を捕られ鳴く
これ以上何も求めないで

雨を弾いて轢く タイヤが怖くて
高架下でひとり 指先震わせ
迎えに来てよと か細く鳴く猫のように
甘えれば 雨は止むのかな

拒むものさえ忘れてしまいそう
空に叫べば響き渡る
深く汚れた硝子の海から
これ以上私を求めないで



がいろじゅをぬけた こんくりーとのふちで
あまつぶをよける ねこににたわたし
かくりしたへいじょう こんくりーとのかべにもたれて
しぐなるならしては きえる

にげばなくしたのらねこのように
まちのはざまにのみこまれそう
ふかいよどみにあしをとられなく
これいじょうなにももとめないで

あめをはじいてひく たいやがこわくて
こうかしたでひとり ゆびさきふるわせ
むかえにきてよと かぼそくなくねこのように
あまえれば あめはやむのかな

こばむものさえわすれてしまいそう
そらにさけべばひびきわたる
ふかくけがれたがらすのうみから
これいじょうわたしをもとめないで

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

雨猫 -あまねこ-

http://piapro.jp/t/BWBt
こちらに応募させていただきました。

閲覧数:180

投稿日:2011/10/19 22:40:12

文字数:519文字

カテゴリ:歌詞

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