ボクらだけの曇り空

“空が不機嫌で　星は見えなくて　目的地なら三条先 の交差点を右、だけど
足が重たくて　未来は真っ暗で　信号は赤のまま

街は華やかで　心臓は焼け焦げて　君にあげたいミライはいつか見え無くなった
強く鍵盤を鳴らすほど　答えは搔き消える　あの日見た夢さえも”

そんなことをそんなことをノートに書きなぐって君は今日も眠る
君がずっと描けずにいるメロディをいつでもボクはここで待っているのに

思い出してもいい？
ここでボクらが見つけた光とその先に見ていた夢を
また描いてもいい？
曇り空に星座を、星空にボクらの星（ステラ）を

『空は真っ白で　思いは真っすぐで　瞼に浮かぶ世界を儘に空になぞった
強く鍵盤を叩くほど　星は瞬いて　浮き立った　日々だった』

モノクロームだった空に零れた水性のカラー
また君は立ち竦んで叫んだ　声にならないエラー
がらくたのユートピアは　煌めく星々（ほしたち）に霞んで…

そんなこと思わないで
君が描こうとしたメロディにボクはミライを託している
それはボクと君だけが知る曇り空に輝くマスターピース

だから
思い出してもいい？
いつしか目指すと誓った場所とその先で輝く歌を
また描いてもいい？
雲の先の“ヒカリ”の海はずっとずっと綺麗だろうから

君だけが知っているの
ボクに似合う言葉も歌も世界もミライも
ねえだからボクは歌うよ
曇り空の神話を、まだ誰も知らない物語（ストーリィ）を

“足は重たくて　未来は見えないが　信号は確かに青になった”
君の歩みが奏でるリズムで　探してみようか
一緒に行こう