草臥れた小説 手にとり
暇つぶしのはずが 読み耽り
結末なら 知っているのに
感情移入 コインランドリー

耳朶の穴は 消えたのに
別の穴を見つけてしまった
あれから私は 見ての通り
グルグルに呑まれそう me and me

ワタシノスキマ 流れ込む明日「ここにいちゃいけないの?」
今に変換されない現状 それでよかったのにな
剥がされてしまう 右手

傾いた赤い頬を並べて 無防備に笑っていたな
輪郭を失うように 境界で混ざりあった
あの日々が遠ざかる
思い出に触れる度 切ないのは
思い出は私を覚えていないから
空を見て さくらんして 昏倒して さくら落ちて
「春が透けてゆく。。」

小さな分岐も 見落として
ヒトリ 正しく盲目「だった」
過去形にしているけど 今も
割と見えていない me and me and me and me

引っ掻いた傷は 歪つな絆
見せらんない表情してるな
重なりあって 落ちる夕景

余儀なくされた答えの傍で 無意識に浮かせた踵
終わりかけの果実だった それでも笑ってくれた
横顔を覚えてる
思い出に触れる度 苦しいのは
思い出はその先を描けないから
想像して 選択して 描写して 読み返しても
ただの虚構だから

生を活かせないとしても 連なるのが生活で
今に変換されない現状 それでよかったのにな
もう届かない 左手

傾いた甘い頬を並べて 胸の奥 浸したアガット
輪郭を失うように 境界を溶かしあった
あの日々が遠ざかる
思い出に触れる度 切ないのは
思い出を私は忘れてゆくから
空を見て さくらんして 昏倒して さくら落ちて
伸ばした指の先「春が透けてゆく。。」

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

アガット

作詞曲:かしこ。
「アガット」の歌詞。

閲覧数:309

投稿日:2022/04/24 15:13:28

文字数:708文字

カテゴリ:歌詞

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