繁栄　栄光　幸福社会
未来　礼賛　燦然たる星々
降って湧いたように　テーゼは華々しく響く
「はじめましてここが　未来世紀のエデンです」

利他や仁という　こんな信条は
“時代遅れ”と笑われる模様
胸の底に閉じ込め　自動人形(オートマタ)になりきれ
“それが幸せだ”と納得したはずだった

皮ひもの口輪で箝口令
箱には羊も希望もない
玉座への階(きざはし)にいるはずなのに
どうして僕は満たされないんだろう

“Licht, Mehr Licht!”

Running　空っぽのランプ　この胸に抱えて走れ
日増しに早く回る　この世界の只中を
Learning　帳簿のページ　めくっても分かりゃしない
この闇を照らす方法を　誰か教えてよ


革新　新興　更生物質
酔狂　享楽　楽天地の裏路地
この暗さはどうだ？　星明りも届かない“理想”
「そんなはずはないよ　おかしいのはそう　アナタだ」

博愛や義なんかの　そういった私情は
“危険なエラー”と駆除される仕様
誰もが酒とバラ色の日々に溺れ
時計仕掛けの夢から抜け出ようとしない

“飼いならされて　ざまないね”
野良寝のキツネに笑われて
一億年経っても馬鹿のままだと
学者気取りで悪態を吐くんだ

Lighting　また繰り返す　この意味のない燈火
胸に投げかけた問いが　どうしても解けないよ
Fighting　このひどく煙い　煤けた鬱晴らすには
鉄の槍に火を点けて　戦うしかないのかな？


知りたい　話したい　この世界のこと
逃げたい　闘いたい　この世界から、全部！

Foreign　教えてよ僕と　同じで居場所のない
君のその不可思議な　言葉の意味を知らせて
Fallen　落ちてゆく夕日　また黄昏が来るよ
時計仕掛けの完成を　告げる鐘鳴る前に

I think　分かったんだ今、この虚しさの理由(わけ)が
僕のこの自己犠牲(タスク)に　何の意味もないからだ
Icing　このまますべてが　凍えてしまう前に
その胸のランプにともしび　点して走れ　running lighter


夜が来る前に　駆け出せ
この加速する世界を蹴って