「もう何もかも嫌になる前に・・・」
自室のベットによりかかり、弱々しい声でつぶやいた。
もう嫌だ。何もかも嫌だ。自分が生きていることが呪わしくなってくる。

私は初音ミク。職業は歌手だ。
私は純粋に歌が好きだった。しかし別に歌手にはなりたくなかった。
たまたま駅前で弾き語りをしているところをスカウトされた。歌手になるのは嫌だった。でもそのときの私は、自分の歌が評価されたことに有頂天になり、軽い気持ちで承諾してしまったのだ。
今思えばバカだった。

「私の歌なんて別に世の人たちにとっては対したことないんじゃないwやってみようかな・・・人気がでなければやめられるし・・・」

こう思った。考えが甘かったのだ。歌さえあればそれでよかった。なのに・・・

辛い下積み時代を乗り越え、歌手としてデビューした。最初こそ人気は芳しくなかったが、動画サイトなどで私の歌が話題になり、一躍有名な歌手になりテレビ、ラジオなど様々なものに出演した。
最初はそれがうれしかった。自分の歌が評価されたことを喜ばずにはいられなっかた。いつのまにか歌手として生きてくのもいいかな、と思う様になった。
しかしその人気は私から「自由」というものを少しずつ奪っていった・・・

友達、夢とか私は様々なものを失った。すべて歌が奪っていったのだ。何もかもすべて・・・
いつからか私は好きだったはずの歌を、憎みの対象に加えていた。



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(初投稿)自己解釈小説「鎖の少女」

初投稿です。
すごい乱文ですが暖かく見守ってくださいw

閲覧数:232

投稿日:2011/06/12 01:01:49

文字数:602文字

カテゴリ:小説

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