「もう何もかも嫌になる前に・・・」
自室のベットによりかかり、弱々しい声でつぶやいた。
もう嫌だ。何もかも嫌だ。自分が生きていることが呪わしくなってくる。
私は初音ミク。職業は歌手だ。
私は純粋に歌が好きだった。しかし別に歌手にはなりたくなかった。
たまたま駅前で弾き語りをしているところをスカウトされた。歌手になるのは嫌だった。でもそのときの私は、自分の歌が評価されたことに有頂天になり、軽い気持ちで承諾してしまったのだ。
今思えばバカだった。
「私の歌なんて別に世の人たちにとっては対したことないんじゃないwやってみようかな・・・人気がでなければやめられるし・・・」
こう思った。考えが甘かったのだ。歌さえあればそれでよかった。なのに・・・
辛い下積み時代を乗り越え、歌手としてデビューした。最初こそ人気は芳しくなかったが、動画サイトなどで私の歌が話題になり、一躍有名な歌手になりテレビ、ラジオなど様々なものに出演した。
最初はそれがうれしかった。自分の歌が評価されたことを喜ばずにはいられなっかた。いつのまにか歌手として生きてくのもいいかな、と思う様になった。
しかしその人気は私から「自由」というものを少しずつ奪っていった・・・
友達、夢とか私は様々なものを失った。すべて歌が奪っていったのだ。何もかもすべて・・・
いつからか私は好きだったはずの歌を、憎みの対象に加えていた。
続
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同じくピノキオPの『 oz 』、『恋するミュータント』、そして童話『オズの魔法使い』との三つ巴ミックスです。
あろうことか前・後篇あわせて12ページもあるので、どうぞお時間のある時に読んで頂ければ幸いです。
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喉の悪しき分身を捥ぎ取り
この鎌で化けを剥げ落とす
君は此処に何処に如何...廃壊のゲムザ
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ESHIKARA
おにゅうさん&ピノキオPと聞いて。
お2人のコラボ作品「神曲」をモチーフに、勝手ながら小説書かせて頂きました。
ガチですすいません。ネタ生かせなくてすいません。
今回は3ページと、比較的コンパクトにまとめることに成功しました。
素晴らしき作品に、敬意を表して。
↓「前のバージョン」でページ送りです...【小説書いてみた】 神曲
時給310円
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