―マスターは僕だけのモノですよ…



マスターは気付いていますか?
アイツが来てから、僕よりアイツの方ばっかりかまっているんですよ。

「ねぇ、カイト。」
ほら、また…

僕は、マスターがアイツと話していると苛々するんですよ。
マスターは僕のモノなのに……
そう思うたびに、僕の身体は傷付いていくんです。

僕とマスターに、アイツは必要ないですよね?
僕とマスターのために、僕はアイツを…



「帯人、カイト。私、少し出掛けるから、留守番よろしくね。」

「分かりました、マスター…」

マスターに、汚いモノは見せたくありません。
だから、今日僕はアイツを棄てる。

「留守番か~。退屈だなぁ…」

アイツはこれから起こることも知らずに、一人のんびりしている。
どうして、こんなヤツと同じ空間にいなければならないんだ?
…僕の心は、もう限界みたい。

僕は手にアイスピックを持った。
アイツは呑気に鼻歌なんかしている。
あぁ、苛々する!
「お前、邪魔なんですよ。」

「ん?」
僕はアイツが振り向く前に、アイスピックを突き刺した。
大体、脊髄あたりの方だ。
「っ!」
叫ぶひまもなく、床に倒れた。
身体が痙攣している。

…なんて、気持ちが悪いのだろう。
マスターには絶対見せられないな。

しばらくすると、動かなくなった。
「コレ、どうしましょう…」
マスターが帰ってくる前に片付けなければ…

…とりあえず、バラバラにしないと、袋に入らないかなぁ…


そこからが大変でした。
マスターが帰ってくる前に、早く切らないといけませんでしたから…
動かなくなってからそれなりに経ったはずなのに、たくさん血が出てきて気持ち悪かったんですよ。
首を切り離す時なんて……あぁ、思い出すだけで嫌になる。


でも、これでまた、二人きりの生活に戻れますね……

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

僕だけのマスター Ⅱ

前回の続きです。

カイトが大変ことになっちゃいました。すみません。

これで終わりだと思います。

でも、もう一話続きを書くか迷ってます。



リクエストあったら、してください。
出来るだけ書きたいと思います。

閲覧数:181

投稿日:2011/04/10 18:56:25

文字数:775文字

カテゴリ:小説

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  • 禀菟

    禀菟

    ご意見・ご感想

    なんて可愛いの、帯人ったら←
    カイト悪くないけど仕方ないよね♪

    続きみたい♪
    マスターの表情さぞ面白いんだろなぁっ!!←

    2011/04/10 19:54:40

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