古い ぬるい 靴に 雨が
僕に チリに 溝に 注ぐ

「ここはどこだ」「僕は誰だ」
小説の真似事だ

息がし難い(しづらい)と
ウソをついていた
狭い机に
敷き詰めていた文庫本

十五の夜 十五の他人(ヒト)
妄動で呼吸をする
十五の夏 十五の本
どうしようもなく 泪が出た


時計 狂い 斜に 止まる
虫に 僕に 灯り 影が

「ここは僕だ」「どこか誰か」
小節のふしを打つ

言葉が出ないと
ウソをついていた
狭い机に
詰め込んでいる分の僕

十五の夜 十五の灯と
妄動で呼吸をする
十五の夏 十五の蛾に
どうでもいいのか 泪が出た


どうでもいいかと 波に出た

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

閉塞世界の最終宣告

思春期に閉じ籠った、始まらない少年のお話。

閲覧数:360

投稿日:2016/09/22 23:46:24

文字数:306文字

カテゴリ:歌詞

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