※注意!
この作品はタイトル通りマチゲリータPの「暗い森のサーカス」の解釈もとい妄想小説です。出来るだけ原曲に忠実にと頑張ったのですが如何せん妄想なので勝手な独自設定のオンパレードとなっています。
よって原曲のイメージを壊されたくない方、ホラーっぽいもの苦手だなって方はリターン推奨です。
おkな方はそのままスクロールしていただければ。
マチゲリータPに敬意を表して。
♪~ ♪ ~♪ ♪♪ ~
【勝手に妄想】暗い森のサーカス【自重できなかったよ】第一幕
「早くしないかお前、間に合わなくなったらどうする」
「分かってますって、あんまりうるさいとメグが起きてしまいますわ」
バタン、とドアが閉まる音と同時にわたしはそれまでぎゅっと瞑っていた目をぱっちり開いた。最初っから眠ってなんかいない、今日パパとママが内緒で何かの準備をしてるのをわたし見ちゃったんだから。それが何なのか確認するまではおとなしく寝るだなんてできないわね。
音を立てないように慎重にベッドを抜け出して部屋のカーテンの隙間から窓の下を見下ろすと、二番目に上等な服を着たパパとママが人目を窺うようにして馬車も使わずに出掛けていくのが見えた。
こんな夜遅くに一体どこに行くのかしら。あんな上等な服を着て出掛ける所なんてそうそうないわ。それこそ夜会かコンサートぐらいしかないはずよ。それに馬車も使わないなんて・・・もしかしてわたしに内緒でこっそり二人だけで楽しむつもりなのかしら。馬車を使わないのはわたしに気づかれないようにするため?そう思うといつも一緒にいたパパとママに裏切られた気がして、なんだか悔しい思いでいっぱいになって、わたしは何とかしてパパとママを見返してやりたくなった。そうよ、わたしだって立派なレディだもの、一人で出掛けるなんてもう平気よ。わたしは手早く一番上等な服に着替えると短い前髪をなでつけて、簡単に身支度を済ませると階段をゆっくりかつ急ぎ足で駆け降りて玄関のドアを本のちょこっとだけ開いて辺りを見回した。いつもならしんと静まり返っているはずの時間なのに、今日はほんの少しだけ大人がちらほら見える。それにそのほとんどが同じ方向に歩いていく。やっぱり、今日は何かあるんだわ。
人気がなくなるのを見計らって思い切って通りに立つと今までにない行動からの恐怖か、はたまた武者震いかはわからなかったがどうにも足がすくんで一歩を踏み出すことが出来なかった。そのときふと大人たちが歩いてった方から『タノシイヨ、タノシイヨ』と声が聞こえたような気がした。そうだわ、きっとこの先に素敵なものが待っているんだわ。わたしは意を決して大人たちの後を追った。
大人たちの後姿を追いかけながら、わたしは大人たちがどこに行こうとしているのかだんだんわからなくなってきた。夜会が行われそうな建物はこの街の反対側にしかないし、だとしたらコンサートだわ、と思った矢先にこの町唯一のコンサート会場を目の前で通り過ぎてしまうし、わたしにはもうてんで見当がつかなくなってしまった。そのうちに気づけば町を出ていて、いつの間にかわたしは森の入り口にまで来ていた。この森は普段からママが――いいことメグ、あの森にはなかなかお日さまの光が差さなくて恐ろしい熊や蛇やいろんな猛獣がたくさんいるそうよ。だから絶対近づいちゃだめ。いい?分かったわね――と厳しく言っていた森だった。熊や蛇が出てきたらどうしよう。急に今一人でいることが怖くなって行こうか帰ろうか迷っていると、偶然にも大人の群れの中にパパとママの姿を見つけた。パパ!ママ!わたしは思わず声をかけようとしたけれどパパとママはわたしの存在に気づくことなくどんどん森の中へと入っていく。その姿にわたしはまたもや裏切られたような気がした。気づかなかったことだけじゃない、あんなに近づくなといってた森に自分たちはかまわず入っていったのだ。パパとママだけだなんてずるい!そんな思いが再びせり上がってきて、わたしだって行くわよ!と半分意固地になって森の中へと足を踏み入れた。
森の小径はまるで獣道のように細い。たしかにこれじゃあ馬車は無理ねともっともらしいことを考えながら熊や蛇の恐怖を紛らわせた。ときどき出っ張った木の根に躓きながらも大人の後を必死でついて行くと急に開けたところに出た。わたしは慌てて近くの木の幹に隠れるとそっと様子を窺うことにした。
大きな赤いテント。その前にはけっこうな人集りができていてその中心には10メートルはあろうかというほどの背の高すぎる女の人が立っていた。黒の豪奢なドレスに長いピンクの髪が良く映える。女のひとはその長い髪を軽くなびかせながら優雅に一礼した。
「さあさあ皆様本日はようこそいらっしゃいました!私は文字通り“看板”座長のルカでございます。あら、そこのご婦人はどうやら私の身長を知りたいようですわね。良かったら当てて頂けませんか?・・・お見事!正解です!それでは夜のサーカスcoloviad座は間もなく開演致します。つきましては入場の際、入り口横にシルクハットが用意されておりますのでそちらにお一人様ワンコイン、お願い致しますわ。さあさあ奥様も旦那様も、本日は楽しいひと時をお過ごしくださいませ」
大人たちは次々とシルクハットの中にコインを投げ入れては中に入っていく。そのなかにはパパとママもいて、他の大人同様に金貨を中に投げ入れると中へと入っていった。わたしは金貨も何も持っていなかったので適当にどこかの夫婦の後ろにくっついて中に入ろうと試みたけどあっさりピンクの女の人に引き止められてしまった。女の人は膝をついてその背をできる限り縮めると
「ごめんねお嬢ちゃん、子供は中に入れないの。立派な大人のレディになったらまた来てくれるかしら」
と囁くようにして注意した。その顔は優しいながらもどこか憂いを帯びたような――少しだけ何かに怯えたような――表情をしていた。わたしが膨れっ面を見せてやると
「いい子ね、さあ、早く帰りなさい。もうひとりの座長に見つかる前に」
とわたしの頭をひと撫でしてテントの陰に隠れてしまった。取り残されたわたしは帰る気などなかった。だってこんな秘密めいたサーカス一度は見てみたいじゃない!
【勝手に妄想】暗い森のサーカス【自重できなかったよ】第一幕
カッとなってやった。反省はしている。後悔もしている(←
なんかね、もうね、半年くらい前のお絵かきノートをなつかしいなー、これたしかボカロにハマってから二冊目のノートだったよなー、あ、そういえば暗い森のサーカスであんなことやこんなこと妄想してたなー、なんて見ていたら・・・燃え上がってしまいまして・・・orz
書き上げる自信ないのにやってしまったという罠。うわあああああ死亡フラグだあああああうぐふぉっ(チーン)
とにかく、文才からっきしな自分ですが最後まで頑張ってみようと思います。てゆうか長すぎてここまで読む人いなかったりしてwww
それでは何卒ー(笑)
追記:できれば率直なご意見・ご感想等よろしくお願いします。アホの子なんで自分じゃどこを直したらいいのかわからないんです(^^;
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