プロローグ
いつも君のほうが、すごい。
私の知らない事を、たくさん知っていた。
そう。私より、デキルコ。
私に無いものばかり持っている。
ひどいくらいに。




私は、いつもどうり学校に来ていた。

「ミクはよー」

グミが私に話しかける

「おはよ。」

いつもと変わらない、朝の風景。

「ミク、どうしたの?手が赤くなってるよ?」

「あ、これあかぎれ。気にしないで。」

「少しは気にしなさいよ!女の子なのよ?」

私にハンドクリームを貸すグミ。

私は初音未来。彼女は小野田グミ。

「ありあとう。」

私は、キャップを空けて、手に塗りつける。

「ねぇ、グミ?あなたは私の事、どう思ってる?」

「ん?私は未来の友達で親友だと思ってるよ。」

「ふーん。」

ホントは、そんな事思ってないくせに。

そんな事いえないけど、心にしまう。

また取り出すために。

「あ、一時間目体育だよ?着替えなきゃ!」

私とぐみは、教室を後にした。

    *

「あー、間に合った。」

私はツインテールの跳ねを直す。

「ねぇ、昨日の宿題、分かった?」

「超難しかった!全部挫折ー」

すると、グミは苦笑する。

「未来らしいや。私は....とりあえず全部出来たよ。」

「すごい!やっぱぐみ!!!」

ぐみは、顔を赤くした。

「おい!ソコの二人!私語は慎め!」

「「すいません!!!」」

今日の体育は、跳び箱。

「げぇ、跳び箱とか無理!」

私は言うと、ぐみは笑った。

「跳び箱くらい大丈夫よ。コツをつかめば慣れるって。」

「そのコツがわかんないのよー」

「うんとね、できれば力をぬいて、あ、ぬきすぎないでね?で、ばんって踏み切って、てをかける。そのとき、怖がっちゃダメ!」

「はいはい。組みの言う事は完璧なんだから。」

私は、跳び箱を飛ぶ。

すると、見事に宙に浮く。

「わあ、すごい!ぐみの言うとおりじゃん!」

「でしょでしょ?」

一時間目は、それで終了した。

私の嫉妬を絡めながら。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

サイノウ・サンプラー

弐もありますよー見てくださいw

閲覧数:113

投稿日:2011/10/14 18:23:39

文字数:864文字

カテゴリ:小説

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