A
噎せ返るような煙草の匂い
喉を焼く酒の苦味
大人になった証だって人は言うけど
慣れないうちはまだ子どもでいられるのだろうか
そうだといい
B
些細なことでバカみたいに笑い転げた
好きだったあの子の笑顔さえも思い出せないのに
何も知らずに生きたあの日々が
今はただ懐かしい
S
夢を描くことが楽しくて
その先にある光が当たり前で
人を笑うことを覚えても
その先にある孤独は知らなかった
大人になりたくて背伸びして
わからないままわかったふりをしたの
自由になりたいと目を閉じて
飛ぶことだけを望んで手を離した
思い出せない笑顔を、夢に見ていた
A
信じられるもの、信じたいもの
けれど今、失ったもの
ひとつひとつ数える度に目を擦るけど
繋いだ手の先に大切なものがあればいい
そうだといい
B
本当はただ戻りたくて仕方なかった
輝いたほんのひと瞬きがそっと胸を焦がす
何も知らずに生きたあの日々が
今はただ懐かしい
S
夢を描くことが楽しくて
その先にある光が当たり前で
人を愛すことを覚えても
その先にある痛みは知らなかった
夢を描くことを諦めて
後ろばかりを見つめて泣いていたの
人と笑うことを忘れたら
大切なものさえ色褪せて見えた
思い出せない光を、夢に見ていた
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今日も人は欠けていく
胸の痛みに 打ちのめされては
抱え込んだ思い出を
そっと手離し 終わりを願った
今日も人は落ちていく
空の青さに 目を焼かれながら
辿り着いたその先で
君の選んだ 答えを知ったよ
B...最後の君へ
ナツキ
A
君が呼ぶ名前の響き
狂おしいほど泣いた夜
疲れた体で君を抱きしめ
僕はそれでもいいと呟いた
B
言葉にできないのはきっと
ただ怖くて それだけで
本当は気づきたくもなかったよ
笑い話にもならないね、ああ...恋の涙
ナツキ
A
いやに小さな足音がする
潜めた声で名前を呼んでも
振り返ることはもうできないのに
どうしても諦めきれない
B
言葉を忘れたかった
伝える声 思い出した熱
触れられないままでいいから
その声で その温もりで...君の形をしている
ナツキ
A
そうじゃない そうじゃないんだ
くそったれな世の中だって
理不尽で残酷なだけの結末を
僕は救おうともしなかった
B
もうやめろと心が叫ぶ
しわ寄せはいつも後だ
泣きたいほどの温もりも知らないで
それでも信じていたいだなんて...願ったのは
ナツキ
A
狂おしいほど綺麗な夜だ
開け放たれた窓から星が迷い込み
触れたそばから溶け落ちていく
B
もう少ししたら君を呼ぼうか
継ぎ接ぎだらけのソファの上で
小さな寝息を立てている君を
花が咲くみたいに笑ってくれたら
僕はどんなにか幸せだろう...Gemini
ナツキ
A
何度でも巡る春を
何度でも待ち侘びている
コンクリートを 覆う桜を
もう美しいとは 思えないかしら
B
空の青を背に 涙流すように
風に運ばれていく 春の色
もう一度だけ もう一度だけ
そっと微笑んでほしかった...桜の散る頃に
ナツキ
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