(流れ出す すべてを 見つめるだけの)
横切った、モノクロ
ぬるい言葉 爛れ落ちた
浮かび上がる 視線の痣
向こう岸で 太陽がおちてく
カメラとカプチーノの空と
倒れた花瓶にくちづけ
指差し 世界を選べば
窓枠はそっと冷えた
あの靴は捨てたの
たおやかなあこがれの足跡
俯いた過去へと
静かにこの傘を差し出す
あそこまで行くのには靴は脆すぎるんだ
鮮やかなスポット 花の音のあの子のもの
しまいこんだトウシューズ 踊る夢の位置は
わたしのものじゃない わたしのものじゃないから
(いつだって わたしは 傘とともだち)
欲望は猛毒
均衡さえ 崩す悪魔
さわらないよ それでいいの
与えられた 影に馴染んでいく
ケーキを ふたつに切り分けて
それから ひとつ腐らせた
隠した思いはパンドラ
鍵ごと 呑みこむんだ
そう、と きめて 傘に
閉じこもって 誘う手のひらを
放り投げて わたし
ここでいいの ここでいきるの……
ほんとうに? 問いかけ 口をつぐんで
それでいい 何度も言い聞かせた
ふと覗く セピアの懐かしい箱
針が また 折ったはずだったのに
許されない光と決めつけて遠ざけて
ながれる景色を傘の下で見つめるだけ
「ずっとそれでよかったのに」 ちがうよ、ちがうの
わたしだってあそこできれいに踊りたいんだ
はじめての雨がこぼれる世界で
震える指が傘をそっと閉じた
トウシューズとアンブレラ
タイトル再考の可能性大いにありますすみません><
くぇさん応募用その2.
スリーピングルームが「あきらめてしまう女の子」だったので今回は「あきらめていた女の子」
傘と、モノトーンの町と、トウシューズ。
http://piapro.jp/content/92035fz7md4uldlh
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