窮地を脱した男の子は、やっとお城に着き、何とかしてもぐりこみました。
しかし、お城の中は迷路のように複雑で、なかなか女の子を見つけることが出来ませんでした。
男の子がきょろきょろしながら廊下を走っていると、角で誰かとぶつかってしまいました。
弾き飛ばされた男の子がしりもちをついた状態で顔を上げると、そこには赤い女王様がいました。

子供好きな女王様は、無断でお城に入った男の子のことを、何か理由があるのだと考え、叱りませんでした。
男の子が事情を話すと、女王様は悲しみました。
そして、男の子に女の子がいる部屋を教えてあげました。

男の子が教えられた部屋に行こうとしたとき、
 あの青二才・・・しばくか。
という、つぶやきとともに背後にどす黒い殺気を感じましたが、振り返ることはしませんでした。

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虹色のおとぎ話4

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投稿日:2009/03/15 23:28:23

文字数:349文字

カテゴリ:小説

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