A
白狼の牙を授かり
荒野を往く氷晶の子
強く踏み出す一歩に問えよ
その銃把は従順か

凍てつく大地に生まれし
咆哮を秘めた静寂
愛する祖国を思い起こせ
儚き露 払うのだ

B
出会う相手を 眼に収め
引き金と照準に散らす雪の欠片


冬よ来たれ 明けぬ刻を告げよう
命の灯 暗くとも
馳せる風の嬲るほどに 震えて
心の炎 零下に燃ゆ


A
梟の爪を授かり
凍土を往く氷晶の子
踏み止まった軍靴に聞かせ
あの家路は幻と

凍える十字を背負いし
翼を広げた極星
愛する祖国を忘るなかれ
儚き夢 醒ますのだ

B
未来に誓い 過去を預けた
澄んだ瞳に映る無彩色の女神

S
冬の精は 熱き運命口づけ
氷雪が誘う追憶を
覆い尽くし 虚無も果てるこの恋
迷い奪われ虜囚と化す

友に 民に 神に 国に 捧げる
命の灯 掲げれば
馳せる風に乗せて 現在に輝き
心の炎 閃火となる

C
冴え渡る夜に身を縮め 雪雲の陰で泣いている
小さき者への祝福を!
オーロラが紡ぐ子守唄

B
出会う相手を敵と思うな
哀れな己の影として抱き砕け

S
友よ 民よ 神よ 母よ この手を
穢れと厭わず伸べるなら
いつか赦し下る時が来るのか
惑いを捨てることはならず

冬よ閉ざせ 冥き日々を 永久に
氷雪が綴るクロニクル
流す涙 痛み 誰が語るか
我が身の罪よ 零下凝れ



―――〔ひらがな表記〕―――

はくろうのきばお さずかり
こうやおゆく ひょうしょうのこ
つよくふみだす いっぽにとえよ
そのじゅうはわじゅうじゅんか

いてつくだいちに うまれし
ほうこうおひめた せいじゃく
あいするそこくおおもいおこせ
はかなきつゆ はらうのだ

であうあいてお まなこにおさめ
ひきがねとしょおじゅんに ちらすゆきのかけら

ふゆよ きたれ あけぬ ときお つげよお
いのちのともしび くらくとも
はせる かぜの なぶる ほどに ふるえて
こころのほのお れいかにもゆ


ふくろうのつめお さずかり
とうどおゆく ひょうしょうのこ
ふみとどまあた ぐんかにきかせ
あのいえじわまぼろしと

こごえるじゅうじおせおいし
つばさおひろげた きょくせい
あいするそこくお わするなかれ
はかなきゆめ さますのだ

みらいにちかい かこおあずけた
すんだひとみにうつる むさいしょくのめがみ

ふゆの せいわ あつき さだめ くちづけ
ひょうせつがさそう ついおくお
おおい つくし きょむも はてる このこい
まよいうばわれ りょしゅうとかす

ともに たみに かみに くにに ささげる
いのちのともしび かかげれば
はせる かぜに のせて いまに かがやき
こころのほのお せんかとなる


さええわたるよるに みおちぢめ
ゆきぐものかげでないている
ちいさきものえの しゅくふくお
おーろらがつむぐ こもりうた


であうあいてお てきとおもうな
あわれなおのれのか げとしていだきくだけ

ともよ たみよ かみよ ははよ このてお
けがれといとわずのべるなら
いつか ゆるし くだる ときが くるのか
まどいおすてる ことわならず

ふゆよ とざせ くらき ひびを えーきゅうに
ひょうせつがつづる くろにくる
ながす なみだ いたみ だれが かたるか
わがみのつみよ れいかこごれ

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

冬火氷結哀唱歌

楽曲:Malka様 (https://piapro.jp/t/dTOg

2022.6.13
歌詞一部変更しました。完成後の修正にもかかわらず快く対応して下さったMalka様、本当にありがとうございました!

閲覧数:321

投稿日:2022/06/13 14:55:35

文字数:1,383文字

カテゴリ:歌詞

  • コメント1

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  • 歌詞設定作品1

  • malka

    malka

    使わせてもらいました

    この作品を使わせていただきました。
    ありがとうございました!

    2022/09/17 09:31:40

    • ooz

      ooz

      ご報告ありがとうございます、嬉しいです!

      2022/09/17 12:28:41

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