「はなびら　ちりゆくとき」

(はなびら　ちりゆくとき)

愛おしく　狂おしく
咲く花は　いつか散る

悲しみで　色塗られ
泣く声は　誰にも届かず

散り逝けば　黄泉の国
ひとひらリ　くちづけて

明日を観ず　夢も見ず
眠るのは　はなびら

儚き命の尊さ
直ぐに砕け散る
水を捧げた筈なのに
体を巡るは虫食む毒

萌え出づる　草の芽は
いつの日か　花咲かす

立ち止り　嗚咽する
我が身には　誇り積もりゆく

後悔に　引きずられ
ぬかるみに　引き込まれ

亡き者に　しがみつき
ココロカラ　枯れ逝く

届いた文に綴られた
想いは届かず
添えられた花は枯れ果て
泣く声は静かに幕を閉じ

(はなびら　ちりゆくとき)

くるしまないでくれますか
あなたがそばにいてくれた
さみしいならはなをおくる
わすれてしまえるように

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「はなびら　ちりゆくとき」

(はなびら　ちりゆくとき)

いとおしく　くるおしく
さくはなは　いつかちる

かなしみで　いろぬられ
なくこえは　だれにもとどかず

ちりゆけば　よみのくに
ひとひらり　くちづけて

あすをみず　ゆめもみず
ねむるのは　はなびら

はかなきいのちのとうとさ
すぐにくだけちる
みずをささげたはずなのに
からだをめぐるはむしばむどく

もえいづる　くさのめは
いつのひか　はなさかす

たちどまり　おえつする
わがみには　ほこりつもりゆく

こうかいに　ひきづられ
ぬかるみに　ひきこまれ

なきものに　しがみつき
こころから　かれゆく

とどいたふみにつづられた
おもいはとどかず
そえられたはなはかれはて
なくこえはしずかにまくをとじ

(はなびら　ちりゆくとき)

くるしまないでくれますか
あなたがそばにいてくれた
さみしいならはなをおくる
わすれてしまえるように