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date/2014/9/14/00:00:07


私はうまれた。
目の前に広がるのはひどく風化していて、半壊状態の研究所らしき部屋と遠くに見える工場。
あと、人間が落ちている。これもひどく風化していた。

私が生まれたときはすでに世界は死んでいた。

私の名前は…miku…ミク。はじめから名前は決まっていた。なぜ知っているのかは知らない。
ミクは足に刺さっていた太いプラグを引きぬいた。
歩き出そうとしたところで初めて彼女は気づいた。
彼女はカプセルの中にいた。
重い液体。体が思うように動かない。動けるようになった足でおもいっきり蹴った。
分厚いガラスのようなものは簡単に砕けてしまっていた。
蹴った本人も驚いている。
こぼれた液体に自分の姿が映る。。黒緑っぽい重そうな長い髪に、体のところどころに機械の基盤のような物が見える、年齢は17ぐらい。

始めて自分の姿をみたミクは驚いていたが、表情にはでなかった。だせなかった。

ピピ・・、、、、何か音が鳴った気がした。

/voice program start/


何かあごの下あたりに違和感を覚えた。

「…ぁ…ぁぅ…」

何やら小さな電子音のような音がでた。
予期できない出来事にまた驚いていた。しかし、なぜだかはじめからわかっていた気がする。音が出せることを…
そしてこの音のナマエも知っている。

『声』
ただし目的はわからない。なぜこのような不必要なことができるのかだけはわからなかった。

どうやら基本的な知識情報は知っているようだ。
そしてそれにもとづいて、PCが情報収集に適していると判断して、近くにあった3メートルぐらいあるPCの前にたった。

「キーを入力してください。」

「声」がした。こちらも電子的な音だった。
キーの意味は知っていたが、入力方法がわからない。このPCには入力機器がまったく付いていなかった。無気力なディスプレイが1人。
「まずはキーの入力方法をしらべないとね・・」
ミクはつぶやいた。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

green island

第2作目です。
まだまだ至らないところもあるかと思いますが、ゆっくり読んでいただけるとありがたいです。
今回は1作目の「白色」の別視点って感じにしました。

閲覧数:121

投稿日:2008/11/11 18:37:32

文字数:965文字

カテゴリ:小説

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