【一番】


A
生命線が長い僕
長生き するんだと笑ってた


A
そのわりによく自爆しそうだ
昨日は車に跳ねられそうになり
一昨日足の小指が骨折した

A
不幸というよりミッションが
何故だか僕に降りかかるから
君は常にあたふたしてた

B
君の手を握り歩く時は
必ず僕が車道側を歩いてる

S
そんな夢みたいな僕の毎日
恥ずかしいくらいに君が好きで
言葉に現すことが苦手な
僕はまた足の小指をぶつけるんだ



【二番】


A
君の手はとても綺麗で ずっと
眺めていたいけれど
君はあんまり見せたがらなかった

A
夏のビーチに白い水着
どんな女の子(はるまき)より可愛くて
僕は君に見とれてた

A
ある日君が病院に運ばれた
名も知らない病気だった
君は何も言わなかった
僕は何も知らなかった



C
生命線が長いとね
長生きが出来るんだって
どこからか聞いた話
どこからか聞いた話


【三番】


A
息を引き取る前君は
僕に手を見せてくれた
とても長い生命線を

A
僕は恨んだ 噂話を
嘘じゃないかと君の手を握る
暖かい君の手は
いつしか冷たくなった


S
バカみたいに泣いた僕は
恥ずかしいくらいに君が好きで
言葉に現すことが苦手で
大好きと言えなかった

S
あれからずっと時は流れて
君を置いてしわくちゃになったけど
今もまだ愛してる
僕の大切な人

今もまだ愛してる
僕の大切な人