「朱藍演武」
詞 黒須朔夜
唄 MEIKO KAITO

[1a]己が夢突き通して
諫め、非難の林を抜け
獣道を手と手取り合って行くならば
この道を護るのも粋と云えよう

[1b]遠き昔に義を重んじ殉じた父の
形見の小刀を手に
いざ舞い踊らん、祝宴の余興

[1s]鉄(くろがね)打つ音は鐘のように
翻す様は神楽のように
祝いの真朱に木々は染まり
世に逆らう者たちの餞(はなむけ)に

[2a]我が姫の想いが為に
道理、仁義に口噤んでも
想い人と手と手取り合って行くならば
その道を砕くのもやむを得ないだろう

[2b]要らぬ情を笑みで振りまき揺らす君を
この手で斬り倒す
いざ舞い踊らん、再演無き舞台を

[2s]高まる鼓動は合いの手のように
乱れぬ足は歌舞伎のように
走る蒼き焔を渡る好敵手
世が世ならば競えただろう

[c]願いは似て非なるけれど
想いに掛ける信念は拮抗と云えよう
認め合い、否み合い
「此が永久でも面白ひ」と思えども
刹那の如く時は過ぎ身は軋む

[3s]矢継ぎ早交わすは三味線の撥(ばち)のように
その眼(まなこ)は阿修羅のように
朱と藍だけに譲れるものも無く
世と心情が魅せる浄瑠璃

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
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【螺旋の糸派生】朱藍演武【MEIKO・KAITO】

螺旋の糸シリーズ。もう一つの螺旋の糸。
そのうち作りたい。そのうち。

閲覧数:107

投稿日:2010/03/31 22:26:41

文字数:505文字

カテゴリ:歌詞

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