木漏れ日の公園を散歩していたら 彼が子供たちに交じって遊んでいた
無邪気に戯れるその姿は 大きな子供のようで微笑ましかった

ベンチに座って眺める彼の姿は 私なんか目に入らないくらい夢中で楽しそうだった

私はここにいるよ
子供たちじゃなくて私を見つけてほしいな
いつだってあなただけを見ているから
この恋心に気付いて私だけを見て
少年のような心を持った眩しいあなたを見て
いつもそんなふうに思うよ

秋晴れの街路樹ぼんやり眺めて 落ち葉さらりさらり風に吹かれていた
泣きたくなるような景色の中 気付くと彼が私の肩を叩いていた

こんなに近くに来るまで気付かないなんて 恥ずかしくて顔を真っ赤に染めた私に優しく微笑む

私はここにいたね
不意打ちで彼が来て私に語りかけてきた
「何見てた?」 そんな問いに答えられず
黙ってしまった私を呆れることなく
少年のような瞳でじっと待っててくれた彼に
ぽつり「散歩してた」と言った

いつも見つけてほしいと願っていた彼を前にすると
しどろもどろになって目を合わせることすらできないよ
偶然がくれた邂逅に喜ぶ暇もなくて
「用事があるから」なんてそそくさと立ち去ってしまった

私はここにいたの
見つけてくれたのに私は逃げ出してしまって
後悔が湧き上がって悲しくなる
見ているだけなんてイヤだななんて思っていた
少年のような彼にはなんてことない出来事かも
だけど私には事件だよ
私をまた見つけて
次に会ったときは私もあなたの目を見て
他愛ない会話だってしたいからね
この恋心に気付いてくれなくてもいい
少年のような心の彼と普通に接していたい
それが今の私の目標

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私はここにいるよ

恋愛ものは何個目だろう?

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投稿日:2021/08/07 12:21:12

文字数:698文字

カテゴリ:歌詞

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